HEATHさんが亡くなってしばらくたった。

俺は個人的にはBUCK-TICKの櫻井さんの方がショックではあったが、

やっぱり俺のバンド人脈の中ではXは神のバンドであるので、

周りの人間の落胆ぶりといったらそれはもう凄まじいものであった。

 

俺自身はXの曲が流れると、前のベーシストTAIJIは伝説の人で、

俺の中ではLIVEも全部HEATHさんだったし、

一つの時代を見せてくれた偉人もまた伝説の人になってしまったんだなと思った。

 

昨日家の棚からサプリをとったら、XのCDが出てきた。

インテリア感覚でXのCDだけは全部飾っていたんだけど

その中にDAHLIAもあった。

 

 

この傷だらけのDAHLIAはたしか中学生の頃タイのバンコクのCD屋さんで買ったものだ。

たぶんマーブンクロンっていういろんなものがある施設の中のもので、

2000年代初頭からすでにタイではXの人気が高く、そのおかげで私もありつけたという感じである。

その時から数々の家を転々としながら、たぶん20年以上手元にあったものだ。

 

パソコンでDAHLIAをかけながら書いているが、

他のXのアルバムに比べてなんというか整えられたサウンドで、

どこか俺には元気がないような気はするんだけど、

それでも全曲が青春であり、愛おしい。

 

唯一の疾走曲のDAHLIAはメロディックスピードメタルのフォーマットながら、

クリーントーンのギターやストリングス、Maj7のコードが美しい曲。

今のYOSHIKIにも通ずるようなシネマチックなロックだと思う。

 

 

SCARSは当時のHIDEっぽいアバンギャルドな作風であるものの

TOSHIが歌う事でどこか芋っぽくなってしまうのも

また一つのXの魅力だと思う。

 

LongingはXのバラードの中では優しさを感じる曲。

 

 

Rusty Nailは代表曲の一つ。

Xでは珍しく全音チューニングで弾ける楽曲で、

簡単かつシンプルな楽曲である為、セッションやライブのちょっとした曲として

何度も演奏をさせてもらった。

 

White Poem Iは実験的な楽曲で、YOSHIKIのソロ作品に近い。

不思議な曲だけど、TOSHIの歌が天使のように響いてくる。

何気にすごく好きな曲だ。

 

CRUCIFY MY LOVEはものすごく美しいけど、悲しさのある曲で、

この美しさは当時ピアノの弾ける母すらも感銘を受けて、

ピアノでよく弾いていた。

 

Tearsは俺史上ナンバーワンに好きなバラード曲の一つで

中学生の頃は女の子に振られたときにも聴いていたし、

寂しく悲しい時はいつも自分を重ねて聴いていた。

 

(HEATHさん、かっけーなぁ・・)

 

WRIGGLEは唯一HEATHが作曲に関わった曲。

特になんか印象がある曲ではないんだけど、

久しぶりに聴いてみると、当時としても新しい感じのデジタルな空気がかっこいい。

 

DRAINもほぼHIDEって感じの曲である。

というのもデジタルロックが欲しいとYOSHIKIがHIDEに要請した曲で、

ドラムは打ち込みとの事。まあそうだわな。

バンド感とか勢いがないのはこのあたりからもすごく感じるが、

DRAIN自体はコンサートでもよく演奏されているし、

曲自体もすごくかっこいいので、こういう形でも人前に出しちゃうというのは大切と、

私自身学んだ曲だ。

 

Forever Love(Acorstic Mix)は長らくこれしか聴いてこなかった影響で

俺の中でForever Loveはこれの印象が強い。

この曲は食傷気味なところがあるんだけど、やっぱりすごく好きだし、

JAPANと言えばこれだってイメージは強い。

ただ日本をぶっ壊した小泉元首相がこれを政治利用したのは、

未だに心に引っかかる。

あとはhideが死んだときにこれを鎮魂歌にしたというのもあって、

なんだか悲しい印象の強い曲だ。

 

今後もこうやって盤で持っている作品を写真なども交えてレビューしていってもいいなって思っている。

CDを聴く機会というのはほとんどないけど、アーティストとの心の絆というか

俺自身の思い出というか、

CDを出してきて開いて、例えばデジタルデータの音源に合わせて聴いたとしても

どこか気づきがあるところも多いので、そういったものをブログに残せればと思う。