とある日の作業。
最近よく一緒に音楽をやっているクロスケ君とラーメンを食べにいく。
クロスケ君は酒を飲まないが、家系ラーメンなどが大好きで
なら天下一品を教えてあげたい!
本当は俺が食べたい!というところで
22時くらいまでは普通にやっている
天下一品にやってきた。
天下一品は元々京都で木村勉さん(現会長)が京都で屋台からスタートしたラーメン屋さんで
鶏や野菜などから煮込んだ、箸が立つとまだ言われる濃厚スープのラーメン屋さんだ。
もちろん京都が本店で、そこはマジで革命的に美味しいのだが、
(私の伺った際のレビュー)
やっぱり僕が天一(天下一品をそう略す)を覚え、自らのソウルフードまで高めていったのは
江古田店の影響が大きい。
江古田店は東京に天下一品が進出して二店目
一店目の池尻もまた思い出深い店で、20ごろから通っているロックバーハニービーの近所にあり
もしかしたらここが僕の天一のスタートかもわからない
江古田店に話を戻すと僕が社会人のスタートと共に食べ出した。
天一は直営店とフランチャイズがあって
この江古田店は珍しいフランチャイズ。
名物おばちゃんがいて、べらんめえの接客がいつもめちゃくちゃ可愛い。
コロナ前までは夜中の3時までやってて
泥酔ラーメンをキメること多数、また眠れない夜にわざわざ起きて飛び込んだ事も何度もあった
今は23時になってしまったが
相変わらずこの街を茜色の提灯で染めてくれる。
この日はすごく作業をして、何も食べていないくらいだったし、打ち上げたいハイテンションだったので、
酒を飲まないクロスケ君を横目に生ビールを飲む。
ああ、なんだここで飲んだだろうか?
相変わらず美味えや
江古田の天下一品は日替わりセットがあって
8割くらいはこれを食べる。
昔はチャーハンセットをよく食べて、しかもチャーシューメンにしたものだが、
天下一品と白米の組み合わせの素晴らしさを年々痛感するうちにこれがベストと思うようになった。
江古田の天下一品は曜日によって、
明太子、キムチ、チャンジャとご飯のおかずが変わる。
この日は明太子だったが、僕はキムチが1番天下一品に合うと思っている。
ああ、そうよ、これですよ
クロスケ君にドヤ顔で勧めると、彼は一口ラーメンを啜った。
家系とも二郎とも違うよ、天一にしかない中毒性のある美味しさなんだ
そう言葉で伝えた意味を彼は言葉ではなく体験で理解した
そんな表情が見てとれた。
俺も食べた。
江古田店はちょっとブレがあるのだが、
百回は食べたであろう、この美味しさ。
他の天一より粘度が高く、細麺は言い方は悪いが美味しすぎる泥沼を纏ったようななんとも言えない旨味爆弾となり、口に飛び込んでくる。
この泥のようなスープと麺の、旨み爆弾に
メンマと九条ネギが毎度最高の相性だ。
俺は泥沼化したネギをご飯にのせて、かっこむのも大好きだ。
そもそも天一のスープが犯罪的にご飯に合うのだが、ネギを加えた時の美味さはちょっと例えが難しい。
チャーシューは柔らかいハムのようなチャーシューでほろほろ崩しながら
ラーメンやご飯と食べるのが美味しい。
そうしているうちにからしにんにくをもらう
これは天下一品の店によっては卓上にあるが、
江古田店の場合は名物ママさんに言うともらえる
これが美味しいんだわ
たしか売ってたと思うので欲しいんだが
こんなものが家にあると白米依存が加速して太るので、戒めておく。
天下一品はこってりしながらもまろやかな良さがあるのだが、
これを入れると不思議なジャンク性が出てくれるんだな。
美味しいよ。
最後に少しおばちゃんと話した。
営業日について書きたかったからだ。
そして少し自分の中のスネ夫が出て、クロスケに長く行ってるんだぜと自慢をしたくなったからw
ここ13年くらい来てるんですけど、いつから営業時間が変わりました?今はどうなってるんですか?と聞いたら
ほんとアンタ昔からよく来るわね、ありがとうみたいなことを言われて
俺はめちゃくちゃ嬉しかったな。
ある意味では自分の中のラーメン聖人5聖くらいには入る、このツンデレおばちゃんから存在を認知されたことに喜びを感じる。
本当の意味で江古田の民になりつつある
俺はここが故郷と思った。
この感覚はね、俺のような転勤族の息子には大切なんですよ。
今後も末長く愛する中野練馬エリアに住み
この街を愛し、この店にも通うだろう。
付き合ってくれたクロスケ君ありがとう。





