こんばんは
ずいぶんと夜も更けますが、今夜は感傷に浸っております
坂本龍一さんが亡くなられた、その話を聞いて、
徐々にその重みに気づき始め、何も手がつかないのです
坂本龍一さん、おそらく世界の音楽シーンに影響を与えた日本人のミュージシャンでは
三本の指くらいには入ってしまう方なのではないでしょうか
特に音楽史においてYMOの登場はでかいのではないでしょうか?
クラフトワークがテクノを作った、そのことを否定する気はございません
だけど世界中の人たちが電子音楽を生活レベルにおきかえられるようなコンビニエンスな形にしたのは僕は日本人ひいきするわけではなく、YMOだったと思います
そして、僕自身は実は坂本さんの音楽にはどっぷり浸った経験はないのだけれど、
それでもこうして音楽を聴き返すとすごく聴いた曲があったり
仲間が強い影響を受けていたりと
改めて坂本龍一のデビュー以後に出てきた若者たちはみんな坂本龍一の影響を受けていると思いました
今日改めてエナジーフローを聴いたとき、なんか子宮にいるような安心感を覚えて
意識せずともこのメロディー感、リズム感のなかで自分は生まれ育ったと感じたのです
そして僕としてはロックの世界にいる教授がすごくかっこいいなって思っていて
芸大とかで学ぶ音楽の理論をポピュラー音楽に、ロックに
すごくクールに落とし込む、そして自分もロックそのものになってしまうかっこよさに
やっぱりこの人はすげえって思うのです
お気に入りは二曲
矢沢永吉 時間よ止まれ
たぶんスタジオミュージシャンになりたてくらいの教授と
YMOでタッグを組むドラムの高橋さん
都会的で精錬された空気の中、たしかなロック魂を感じさせるこの曲の
まさに歌詞にある「汗をかいたグラスの冷えたジン」のような坂本龍一の鍵盤の空気感
こういうのを美しいというのですね
洋楽はすごいというけれど、この時代において最も先進的な一曲のひとつと思いますよ、僕は
そして僕の敬愛する忌野清志郎先生とのコラボ
い・け・な・いルージュマジック
このグラマラスな雰囲気、そして清志郎の放つロックンロールの空気を
大衆に耐えうるポップさに落とし込んで
それでも最高にロックしているこのかっこよさ
若き日の自分にロックは自由なんだよと教えてくれた名曲であります
この曲はサビが超典型的なコード進行でありながら
それをね別のキーからの転調で持ってくるという
音楽的には少しひねった形で持ってくる、その辺りに教授のインテリジェンスを感じる
それでいて最高にアバンギャルドでロックンロール、そこにしびれる、憧れる!
さてさて熱心なファンの方々申し訳ございません
それでも確かに影響を受けたこと、感謝をしております
僕なんぞの祈りが足しになるかはわかりませんが、先ほどこの巨人のご冥福を神棚に祈りました
心よりご冥福をお祈りいたします


