『午後8時の訪問者』『脅迫(おどし)』『日本ダービー勝負』『本陣殺人事件』他、2022.5 | レイモン大和屋の <シネ!ブラボー>

レイモン大和屋の <シネ!ブラボー>

映画感想、読書感想を備忘録として書いてます。
三浦しをん氏のエッセイを愛読しています。
記憶に残る映画と1本でも多く出会えることを願っています。

監督や出演俳優の予備知識もなく観た作品が思いがけなく面白いので最後まで観てしまった作品が今月は多くありました。本数が多いので詳しい感想は省略して一口感想、製作年度、監督、脚本(原作)のみ表記。評価は☆5が満点、★は0.5点

 

『午後8時の訪問者』(2016年 監督・脚本 ダルデンヌ兄弟)

感想)無駄を極力そぎ落としたダルデンヌ兄弟の映画手法は自分の好み。(☆☆☆☆★)

 

 

『アカシアの通る道』(2011年 監督・脚本 パブロ・ジョルジェッリ アルゼンチン・スペイン)

感想)単館映画館系の大人の恋愛映画で、こういう作品が日本でも作れるはず。(☆☆☆☆☆)

 

 

 

『愛怨峡』(1937年 監督・溝口健二 原作・川口松太郎 脚本・依田義賢)

感想)山路ふみ子の淪落ぶりが圧巻。河津清三郎の漫才師もいい。(☆☆☆☆☆)

 

 

 

『残菊物語』(1939年 監督・溝口健二 原作・村松梢風 脚本・依田義賢)

感想)溝口健二の凄みを感じる作品。(☆☆☆☆☆)

 

 

『歌行燈』(1943年 監督・成瀬巳喜男 原作・泉鏡花 脚本・久保田万太郎)

感想)泉鏡花の原作を映画化することの難しさはあっても、戦時下にこれだけの作品が作れる日本映画の底力。(☆☆☆☆☆)

 

 

『日本ダービー勝負』(1970年 監督・佐藤純彌 脚本・松本功 山本英明 佐藤純彌)

感想)尾形藤吉(調教師)がモデル。第19回日本ダービー(昭和27年)は出走頭数31頭だったとか。頑張れオニャンコポン。(☆☆☆☆)

 

 

『脅迫(おどし』(1966年 監督・深作欣二 脚本・宮川一郎 深作欣二)

感想)プログラムピクチャーでこんな傑作を作ってしまう深作欣二。(☆☆☆☆☆)

 

 

『友情 Friendship』(1998年 監督・和泉聖治 脚本・布施博一 伊藤尚子)

感想)アメリカの実話を日本流に翻案したらしい。志賀勝と賀川ゆき絵が出ていて驚いた。(☆☆☆☆★)
 
 
『オーディション』(1999年 監督・三池祟史 原作・村上龍 脚本・天願大介)
感想)椎名英姫に惚れる石橋凌の気持ちは理解できる。この頃の三池祟史は高品質。(☆☆☆☆★)

 

 

『投稿写真白書 顔だけは隠して』(1996年 監督・常本琢招 脚本・名取高史)

感想)投稿写真雑誌全盛期のOLのリアル?ヒロインの城野(しろの)みさが、川上麻衣子と東ちづると東てる美を足して3で割ったような魅力。(☆☆☆☆)

 

 

『秘本 袖と袖』(1974年 監督・加藤彰 伝・小栗風葉 脚本・田中陽造)

感想)宮下順子、中島葵、梢ひとみのキャスティングが成功。(☆☆☆☆☆)

 

 

『最も危険な遊戯』(1978年 監督・村川透 脚本・永原秀一)

感想)松田優作×村川透×永原秀一、最凶?トリオの傑作。
優作が、走る走る走る。(☆☆☆☆☆)
 
 
『萌の朱雀』(1997年 監督・脚本・河瀨直美)
感想)尾野真千子のデビュー作。家族間の事情が一度では飲み込めないが、最恐女性監督?河瀨直美の佳作。(☆☆☆☆★)

 

 

『わが愛北海道』(1962年 監督・脚本・黒木和雄 台詞・清水邦夫)

感想)産業カウンセラーとして北海道に赴任した青年の恋愛、不安、希望。これぞ黒木和雄。(☆☆☆☆☆)

 

 

 

 

『雪華葬刺し』(1982年 監督・脚本・高林陽一 原作・赤江瀑)

感想)同じ赤江瀑原作の『オイディプスの刃』と類似性を感じた。性交時に女の肌は最も美しく輝く?。(☆☆☆☆★)

 

 

 

『本陣殺人事件』(1975年 監督・脚本・高林陽一 原作・横溝正史)

感想)ATG映画らしさが出て面白い。殺人の動機にもう少し説得力があれば。(☆☆☆☆★)

 

 

『ハッシュ!』(2001年 監督・脚本 橋口亮輔)

感想)ゲイのカップルと精神を病んだ女が出会って・・・つぐみは大丈夫?(☆☆☆☆☆)