映画雑誌 まとめ買い | レイモン大和屋の <シネ!ブラボー>

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映画感想、読書感想を備忘録として書いてます。
三浦しをん氏のエッセイを愛読しています。
記憶に残る映画と1本でも多く出会えることを願っています。

 「映画芸術」「映画秘宝」「キネマ旬報」「月刊シナリオ」4誌の最新号を購入。  「映画芸術」は重松清原作、荒井晴彦脚本、三島有紀子監督「幼な子われらに生まれ」の特集(重松×荒井対談)浅野忠信、田中麗奈、三島有紀子インタビューなど。集中特集として鈴木清順をめぐる渡辺美佐子、川地民夫、野呂圭介、松原智恵子、野川由美子らによる寄稿、「私の映画史<特別篇>「清順映画5本」とイザベル・ユペールインタビュー、特別座談会「フィルムノワールとセントラル・アーツの40年」が主な内容。今年の4月に亡くなった映像作家、松本俊夫に寄せた上島春彦の追悼文があり「薔薇の葬列」「ドグラマグラ」をあらためて観たいと思った。最終ページの<荒井晴彦ノート>によれば「ミュージカル映画はいきなり踊ったり歌ったりするので嫌いだ」と書いた前号の荒井さんのコメントに対して古山敏幸氏(編集者、ライター)から投稿があり、このコメントを「素人以下の発言で映画のプロである荒井晴彦が一般観客レベルの発言をするのはいただけない」と非難、これに対し荒井さんがこう反論している。「俺も映画館で映画を見る時は、一般観客と同じ料金<シニア料金だけど>を払って見ている。まず、面白いな、つまらないな、が最初の感想ではないのか。(中略)俺はシナリオに関してはプロだと自負しているけど、「映画のプロ」だとは思ったことはないし、そもそも「映画のプロ」って何だ。更に古山氏が<「Wの悲劇」で受賞した昔はしおらしく「日陰の花」を気取っていたのが、いつの間にやら「天下の荒井晴彦」になったということか、そこまで知名度に自信があるなら次の都知事選に出馬すればいい>と書いて、これに「知名度に自信が無いから、知らないのかと寂しく書いたのだよ。何が選挙に出ろだ。俺はマック赤坂じゃない」と荒井さんが反論している。映画のジャンル<ミュージカル>に対して個人的にどういう理由で好きか嫌いか、そこにプロのシナリオライターも一般映画ファンもないと思うが、古山敏幸氏には「映画のプロ」(映画を生業にしているという意味か)荒井晴彦氏のコメントが許せなかったようだ・・・。「映画秘宝」はのんが表紙。のんによる新連載第1回のんas「ワンダーウーマン」編。「ワンダーウーマン」の衣装をまとったのんのグラビア満載でシビレタ。本誌の内容も相変わらずの<ワンダーランド>。「キネマ旬報」は新作映画の<星取り>が無くなったと聞いていたが、ガセネタだったのか、これまで通り<星取り>があってホッとした。行定勲監督「ナラタージュ」、アメリカ映画「ドリーム」エミール・クストリッツアの9年ぶり新作「オン・ザ・ミルキー・ロード」「デヴィッド・リンチ」特集上映の記事など。「月刊 シナリオ」では西村昭五郎監督追悼として、「花を喰う蟲」のシナリオ(中島丈博脚本)が掲載されている。原作黒岩重吾で、あの「殺しの烙印」と同時上映されたいわくつきの作品。オールナイトで一度だけ見ているが、なかなか見応えある作品だったと記憶している。
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