この連載が好きでした。
吉右衛門さんが日々のことや芝居への思いを綴っている【二代目吉右衛門 四方山日記】。
「僕が言える事は、優れた先人の型(演出)を、畏敬の念を持って学び、身に付け次の時代に伝える、それが伝統歌舞伎に携わる者の務めではないかという事です。」(1月号より)
『「人間国宝」のお役目は、僕の場合、伝統歌舞伎の技芸を継ぐ師弟を育てることです。所謂お弟子は勿論ですが、他にも播磨屋の型を教わりたい、僕の役作りを教えて下さいと云う役者さんにも、時間の許すかぎり指導するのが僕の責務と思っています。』(9.10月号より)
「伝統歌舞伎」を次の世代へ伝えていきたい、という強いお気持ちに加えて。
演目の内容や型などについてもわかりやすく語られており。
真面目で優しく温かく、ユーモアが溶け込んだ、とっても素敵な内容でした。

