こんにちは。


本日初日を迎えた、歌舞伎座【八月納涼歌舞伎】。


先日、その囲み取材に行ってきました照れ






そもそもこの【八月納涼歌舞伎】というのは…。


十八世中村勘三郎さんと十世坂東三津五郎さんが中心となり、平成2年(1990年)から始まったもので。


花形俳優の皆さんの趣向に富んだ舞台や、その熱意が好評を博し、以来、歌舞伎座の夏の風物詩にもなっています。


初めて歌舞伎を観る人や若い世代にもよりわかりやすく親しみやすい歌舞伎を目指したことで、沢山の方に愛されてきたそうです。


平成5年からは、より気軽に観ていただけるように、ということで三部制を取り入れました。


なので。


今月は、歌舞伎をまだ観たことがない、という方や、難しいのかな、なんて思ってる方には…特にオススメなんです!!!






囲み会見では扇雀さんが…。


「今年も8月の納涼がやってきた、僕は亡くなった勘三郎のお兄さん、三津五郎のお兄さん達と最初から作っていた側で…。
納涼はどんどん若い子が育ってきて、自分たちも若かった時の事を思い出して、皆に負けないようにね…。
今年もまた観に来てよかったなって、思っていただける、いい舞台になるように、皆で作り上げたいと思います。」


と意気込みを語って下さいました。


続いて彌十郎さんは…。


「納涼歌舞伎というのは特別な思いがありまして。始まった約30年前…その頃はまだ猿之助さん、今の猿翁さんのもとで勉強しておりましたので。
夜中に楽屋でお会いして、勘三郎さんが(納涼歌舞伎)をおやりになるっていう話を聞いて『あぁ、いいな。』と思ってたんですよね。
数年後、出させていただけるようになって、本当に色々勉強させていただいて。
毎年楽しみにしているうちに、こうやって並んでいる中で私が1番年上になってしまいましたw
まだまだ挑戦して勉強していくつもりでしがみついておりますので、宜しくお願い致します。」


とご挨拶。






今回、一部二部三部の全てに出演する七之助さんは…。


「亡き三津五郎のおじ様とうちの父親が8月に立ち上げて、私も学校がありましたので歌舞伎に出られるのは8月のみだったので。
三津五郎のおじ様や色々な方との思い出が詰まった大切な納涼歌舞伎をやらせていただける事を嬉しく思っております。」


とお話し、勘太郎君、長三郎君と共演することについて…。


「政岡(【伽羅先代萩】)が初役ですので、私の事で精一杯なんですけれども。
今日、なりをして、歌舞伎座の舞台で稽古をやって御簾が開いた時に2人の顔が見えて…。
父の事を思い出し、ちょっとぐっと…久しぶりにきましたね。
2人と共に(歌舞伎座)に一緒に立つというのは初舞台以来なので…。
そして1時間弱かな、3人だけで芝居をしているという空間が、嬉しくもあり、父がいたらどう思ったかな、と思いながら、今日はつとめました。」


と想いを語ってらっしゃいました。






さらに今回初役をつとめる【伽羅先代萩】では、幼い2人のために茶釜を使い、茶道のお点前に則ってご飯を炊く「飯炊き(ままたき)」という場面があり、そこが見所にもなるそうなのですが…。


「作法の部分ではとても厳しく玉三郎さまに教えていただきました。
見る方は見てらっしゃるので…『あそこの手順が違ったよ。』とか『釜が違う。あの時代にあの釜はなかった。』というご指摘をうける事もあるようです。
それを受けて玉三郎さまは、なんと自費で釜を買いました。
ちゃんとその時代にある釜を今は使っているんですけど…それで、僕、手が震えちゃうんですよw
あまりにも高価なものなので。素手で触ると劣化しちゃうから。なので触る時は手袋をして…というようなものを舞台で使わせていただいているので。
もうWパンチといいますかw
有難い事なんですけれど…。
色々な面で勉強させていただいているお役です。」


と教えてくださいました照れ


なるほど。


これは飯炊きの場面…要チェックですね爆笑






そして猿之助さんは…。


「うちは大体7月だったので、8月は出ることがなかったので。
未だに慣れないというか、本当にここにいていいのか…。
4年も出させていただいたんですけど、弥次喜多が今回で本当に終わりになりますので。
来年は僕は歌舞伎座に出ないんで、そういう意味では最後の弥次喜多をやり遂げたいと思います。


って…。


真顔で仰るので…。


えええええ⁈びっくりびっくりびっくりびっくりびっくり


弥次喜多、最後なんですか⁈


えぇ⁈嘘嘘嘘⁈


と、私、心の中で叫び続けましてw


でも、冗談のような…。


本気ではないようなニュアンスもあり…。


実際どちらなのか…質問したかったのですが、この日私はマイクを持っていなかったので質問できず笑い泣き






すると今度は幸四郎さんが…。


「弥次喜多を毎年やることが出来て、今回最後で…。
最後らしく、お祭り騒ぎになればいいな、と。
大歌舞伎ではない納涼歌舞伎という8月の歌舞伎座は、出ている側も大歌舞伎とは(感覚が)違うので、そういう納涼らしさを皆さんに味わっていただけるように頑張りたいと思います。」


と話されて。


なになになに⁈


どこまでが本当でどこまでが冗談ですか⁈


と、ものすごく…手を挙げて聞きたい気持ちでいっぱいになりましたw


こんなに面白いのに…。


来年も上演してほしい!!


と願うばかりです照れ






そしてそして。


その弥次喜多にも出演する中車さんは…。


「今年は二部と三部に出させていただきまして。二部はやはり、染五郎さんとうちの息子も1年ぶりに2人で揃って出させていただきますので。
子供がどれだけ大きくなったかを確認していただけるいい機会になると思っています。」


とご挨拶。


三部に関しては…。


「大和屋のお兄様が、非常に新しい試みに挑戦されておりまして。
演出も含めて本当に見たことがない舞台になっていくと思います。僕も頑張っていきたいと思います。
(五役演じることは)大変ですw僕の限界を超えてるんで、何とか頑張ります。」


とのことで。


三部も楽しみな限りです♪






團子さん。


そして。






染五郎さん。


お2人の役どころも、またいいんですよねぇラブ


幸四郎さんは…。


「父として、成長してるかどうかはわかりませんけれど、身長は本当に成長しましたよねw
弥次喜多が始まった4年前とは20cm以上違うわけですから。それは確実に成長してますね。中身はどう伴っているのかわかりませんけどw」


と話し。


「美少年とか取り上げていただいてますけど…。僕も美少年という風に言われていたんで。
それもあわせて思い出していただきたいw」


と、笑いを誘っていました爆笑






最後は幸四郎さんが…。


「今年も三部制で納涼歌舞伎らしい、幅の広い挑戦のある歌舞伎、8月にしか出来ない歌舞伎興行ですので、多くの方にね…涼みにきていただきたいですねw」


と話すと猿之助さんが…。


「そうですね。劇場は涼しいんで。外にいたら熱中症になっちゃいますし。
なんだろね。
ま、観に来てね、って事ですよねw」


と締めて、囲み会見御開きとなりました照れ


お2人のやりとり…なんだか、和みますよね。


なので、二部の弥次喜多、毎年すごく楽しみにしています!






でも、一部も三部も楽しみな演目なので…。


また、幕間にも並びたいと思います爆笑


ではではでは。