こんばんは。


先日の大阪松竹座。


昼の部について。






今回とっても楽しみにしていた、こちらの演目。


『義経千本桜  渡海屋 大物浦』


「演劇界」8月号で、仁左衛門さんが“大変好きな狂言”と語るこの演目。


その中で演じる「知盛」というお役は、かなり体力を消耗するとのことで。


“自分自身に戦うだけの精神力、体力がないと知盛は演じきれない。”


と仰るくらい、大変な役柄。






もうね、後半…息が詰まりそうになりました。


それくらい…役に入っている仁左衛門さんの表情や息遣いが…苦しくて辛そうで切なくて…。


血に染まった鎧を身にまとい、息も苦しげに肩を大きく上下させ。


「昨日の敵は今日の味方…」と言った後の、悲しげに笑みを浮かべ、涙するその表情の変化。


涙出そうになりました。


そして。


まるでその世界にその時代にその現場に入り込んだような…。


それくらい観ているこちらも入り込んでしまうといいますか。


ひきこまれました。






碇を投げてから落ちるまで…そしてその後も大きな拍手は鳴り止まず。


観るものをここまでひきこんでしまう、仁左衛門さん。


本当に凄かったです!


でも、凄いのは仁左衛門さんだけではなく。


孝太郎さんも本当に素敵で。


細かな表情の変化。


強さや優しさ慈愛にみちていて、そのお姿、お声、眼差し全てが素敵でした。


また、最初は客席の笑いを誘っていた鴈治郎さんと猿弥さんも、後半はほんっとにかっこよくて。


そのギャップが…たまりませんでしたラブ


菊之助さんは気品があって、尊くて。


美しすぎて…なんだか別世界の人のような感じもしましたw


あとは、彌十郎さん!!


めっちゃくちゃ、かっこよかったです!!!


いつも、どこか柔らかで優しげなお役のイメージでだったのですが。


武蔵坊弁慶を演じる彌十郎さんは、剛健で大きくて、もの凄く素敵で。


最後、法螺貝を吹くところは…もうしみじみと心に染み入って。


感動しました!



(DVD買っちゃいましたラブ)



繰り返しになりますが。


仁左衛門さん、とろけそうなくらいかっこよかったです!


最初花道から登場した時の、あの華やかさ、爽やかさ…。


花道の出から本舞台まで、ずーっと割れんばかりの拍手が送られていました。


もうね、ずっと鳴り止まない感じで。


で、そんな仁左衛門さんに…。


「松嶋屋!!!」


と大向こうの方が声をかけるわけですが。


1人だけ。


女性が声かけていたんです!


年輩の女性なんですが、低めの声でタイミングよく、発していて。


すっごくカッコいいんですよラブラブラブ


基本大向こうは男性の方で。


たまに、一階席にいる女性が声をかけたりしてることもあるんですが。


なんでしょ。


なんて言えばいいのか難しいんですが…。


今回の方は、言い方も、声の高さも全てがカッコよかったです。


そしてカッコいいと言えば。







ちゃんたは猿翁さんが出ていると何故かテレビに近付いてきます照れ(先日、知盛を演じる猿翁さんを見た時も近づいていましたw)


その格好良さが、ちゃんたにもわかるのかな??


なーんて思ったり。


ではではでは。