こんばんは。
今日は6月に歌舞伎座で上演される新作歌舞伎「月光露針路日本 風雲児たち」の舞台稽古&囲み取材に行ってきました
三谷幸喜さんが歌舞伎を手がけるのは、PARCO劇場で上演された「決闘!高田馬場」以来2度目のことで、13年ぶりとのこと!!
さらに今回はご自身初の歌舞伎座上演となるそうで。
(13年前に手がけたのがこちら!)
会見では、まず三谷さんが…。
「前回はパルコ劇場でやったので、より歌舞伎っぽく作らないと歌舞伎じゃなくなっちゃうんじゃないかというのがどこかにあったんですが、今回は歌舞伎座でやるわけで。
これだけの俳優の皆さんが集まっているので、何をやっても歌舞伎なわけですから。逆に自由にやらせてもらおうと思って…。
かなり自由な発想で作らせていただきました。」
と語ると、お隣にいた猿之助さんは…。
「歌舞伎座でやるからこその怖さもありますが、そこは三谷さんが責任を…w」
と話し。
三谷さんも
「怖さがあるんですか?なぜいま言うんですか?w」
と返し、皆さんの笑いを誘っていました
さらに三谷さんが
「皆さん役をつかむのがものすごく早い。素晴らしい。」
と話すと、猿之助さんが…。
「そうなの?w」
と突っ込み…。
「この方(猿之助さん)はとにかく早く帰りたいって言うw
稽古場に来た瞬間から帰ろうみたいなww
今日は雨だから中止じゃない?みたいなwww」
と冗談を言い、そこに幸四郎さんが
「(雨は)関係ない関係ない。」
と合いの手を入れる感じが。
なんだか、とっても楽しそうで
皆さんのチームワークの良さを感じましたw
そんなお茶目な猿之助さんに対し三谷さんは
「でもね、こんな感じですけど、いざ舞台に立ったら、もうとてつもない力を発揮される方で。
僕は見ているだけです。」
とも、話してらっしゃいました。
また、三谷さんは…。
「歌舞伎俳優の皆さんはある意味演出家でもあるわけだから、自分の演じる所の音とかイメージがあるわけですよね。
それを僕は見ながらコントロールしていくわけなんですけど…。
たまに、あの〜僕を通さず勝手に音楽の方と打ち合わせしている時があるようなので、それだけはちょっとねw
注意しておきたいww
一応、僕を通してほしいな、とwww」
と話し、出演者の皆さんは爆笑
笑いの絶えない囲み取材となりました。
そして、前回歌舞伎を手がけた時は1歳だった幸四郎さんのご子息、染五郎さんの話になり…。
「もうね、立派な青年になって…18歳くらいに見えますよね。(現在14歳)
本当に素晴らしいんですよ。今日はね学校でいらっしゃらないですけど。
彼が出ているだけで、ずっと見ていたくなる。
それだけでもとがとれるくらいw
お肌がツヤツヤで、いい子なんですよ。」
と、三谷さんが絶賛すると…。
「ま、主役は僕なんですけどねw」
と、幸四郎さんが一歩前に出る次第
もうね、やりとりすべてが面白くて。
そんな皆さんが出演する舞台が面白くないわけがない!!!
ですよね
原作はみなもと太郎さんの歴史ギャグ漫画「風雲児たち」。
三谷さんが学生の頃から連載されている漫画で。
この大黒屋光太夫が出てくるエピソードを読んだ時に「これは舞台で観たいな、と。歌舞伎で観たいな、と。」読んだ瞬間に思ったそうです。
それが今回夢が叶ったとのことで。
三谷さんは
「初めて歌舞伎を観る方に、歌舞伎の面白さ、すごさを知ってもらいたいな、というのが強いです。また、ずっと歌舞伎をご覧になってきた方々にも『こういうのがあるんだ、こういうのも歌舞伎なんだ。中々面白いな』と言っていただけないとやる意味がないと思います。」
と意気込みを語っていました。
そんな囲み取材の前に行われた舞台稽古。
船が漂流してから8ヶ月。
波間を漂う船の上には17人の乗組員たち。
というシーン。
(あらすじ詳細はこちら→歌舞伎美人)
もうね。
原作を読んでいる私としては、ワクワクしっぱなしでした
原作を読んでいる方は勿論、読んでいない方でも面白く楽しめるんじゃないかと…。
ほんと待ち遠しくてたまりません!
天明2年12月14日に起きた駿河沖の嵐によって24隻の船が難破し、その中で唯一残った一隻が、この大黒屋光太夫が船長をつとめる神昌丸(じんしょうまる)。
12月9日に伊勢の海から江戸を目指したものの漂流し…。
その後アムチトカ島に漂着。
10年の歳月を経て日本に帰国するまでの日々。
三谷かぶきとしてどんな風に描かれているのか…。
六月大歌舞伎は6月1日〜25日まで、です!
長くなりましたが、最後までお読みいただき有難うございました。
(まだまだ書きたいのですが…それはまた改めて。)