こんばんは。


夜分に失礼します。


昨日、彌十郎さんが更新したブログで。


大好きな演目、と書かれていた夜の部「黒塚」。





ほんっとに…圧巻、でした。


兎に角色々凄くて、鳥肌が立つくらいびっくり






「猿翁十種」の1つに選定されている、こちらの演目は代々澤瀉屋の家の芸として踊り継がれてきたもので。


安達ヶ原に住む老女が旅人を喰らうという鬼女伝説を基に作られたものだそうです。
(あらすじはこちらを参考にするとわかりやすいかもです…→【オズモール【恋する歌舞伎】】)


[老女(鬼女)]を勤めるのは…猿之助さん。






猿之助さんがね…もうね、凄いんですよ!


毎回、歌舞伎役者の方の身体能力の高さに驚かされるのですが、今回もまた然り。


すんごかったです!


まず。


花道を歩く時や舞台上での猿之助さん。


身体がね、全然上下に動かないんですよ!


すーっと進んでいって。


表現が稚拙になってしまいますが…。


まるで、動く歩道に乗っているような…。


すすすーっと動く感じ。


それがまた、人間ではない、どこか不思議さ、不気味さを醸し出していて、ゾクゾクっとしましたガーン






さらに、猿之助さんの踊りが素晴らしかったラブ


踊りは全くわからない私ですが、ただただ、すごいなぁ、と。


魅入って…いや、見入ってしまいました。


舞台一面に芒が広がっていて。


空には三日月。


屋内とは思えない、とっても幻想的な空間が広がっていて。


まるで、自分も芒の原にいるかのような。


広がる芒に隠れながら、そーっと繰り広げられる光景を覗いているような。


ある種の緊張感。


静と動。


月明かりに照らされて。


猿之助さん演じる老女が踊る姿は…。


長唄、筝、尺八の音色に包まれて。


喜びに溢れる心があらわれていて。


本当に素敵なんです。


と思う一方で…。


ずーっと中腰で。


90度、とまではいかないまでも、それに近い角度な膝を曲げて踊り続ける姿に。


「す、すごい…びっくり


と思うばかりでした。






筋書き等を読んでみると、この演目は、振り付けや装置、照明など、ロシアンバレエからヒントを得たそうで。


つま先で踊る部分もそこからきているとのこと。


更には、老女(猿之助さん)が強力  太郎吾(猿弥さん)を追いかけるシーンがあるんですが。


それもまた…す、すごい!!


ここでの足使いはコサックダンスの要素なども取り入れてるそうで。


「な、なんだ!この動きは!!」


と、驚きの連続で。


猿弥さんが、大きな体で軽やかに側転したり、踊ったりで。


それもまた、かっこよかったです照れ


って…凄いところをあげたらキリがないんですが。






あと1つだけ…言わせてください!


終盤花道すっぽん辺りでの、猿之助さんの【仏倒れ】。


あれには…思わず、声を上げてしまいました。


ほんっとに、迫力もあって。


凄いのですが…。


以前お怪我をされた腕は大丈夫かな?とも心配になってしまったり。


どうかどうか、お怪我をされませんように…。






今回、この演目の幕間の席が立ち見になっていたのですが。


それも十分に納得、な見応えのある舞台でした爆笑


大向こうの方も多くて。


外国人の方がいつも以上に多かったです。


たしかに。


この演目は、外国の方にもわかりやすく、楽めるのかなーと。


なので。


もし、まだ見たことがない、という方も。


歌舞伎はじめに…いかがでしょうか照れ


勿論、この演目だけでなく、夜の部全て…おススメですラブラブラブ