こんばんは。
今日は【四国こんぴら歌舞伎大芝居】の会見に行ってきました
そもそも、この四国こんぴら歌舞伎。
会場となる「金丸座」(旧金毘羅大芝居)は、日本に現存する最古の芝居小屋で。
昭和59年に、中村吉右衛門さん、澤村藤十郎さん、中村勘九郎さん(当時)のお三方がここで歌舞伎をやりたい!舞台を踏みたい!と話し合ったことで。
そんな勘三郎さんの熱意を引き継いで、今回出演される勘九郎さん、七之助さん、中車さん、扇雀さん。
春のこんぴら歌舞伎に勘九郎さん七之助さんのお2人が揃って出演するのは、勘三郎さんが座頭をつとめた2009年以来10年ぶりのことで。
扇雀さんと中車さんは3年ぶりの来演だそうです。
さらに。
今回は35年目の節目の年を飾る舞台ということで、出演される俳優の方々がとっても豪華なんです
もう、皆さんの名前を見ただけで、「行きたい!!!」という気持ちが抑えられないのですがw
会見でのやりとりを聞いていたら、さらに行きたくなってしまいました
なぜなら…。
皆さん、息ぴったりなんですw
中車さんは…。
歌舞伎の舞台に最初に立ったとき、何より勇気付けてくれたのが勘三郎さんだった。
その勘三郎さんは30回記念のこんぴら歌舞伎に行きたくても行けなかった。
35回目の今回は『すし屋』で勘九郎さんと親子を演じることになり、これは勘三郎さんが『命懸けでやれ』と言ってくれているような気がする。
と話してくださった一方で…。
神妙な、真面目なお顔でそのまま面白い話を続けるので…それがまた皆さんの笑いを誘っていましたw
すると今度は…。
扇雀さんがまた面白くて
とっても素敵なことを沢山話してくださいまして。
(その内容についてはニュースや記事でも紹介されているので省きますが…)
そんな折に、演目の話が始まったのかと思いきや、違う方向に行きまして。
それがユーモアたっぷりでw
なんでしょう。
歌舞伎らしいと言いますか、歌舞伎役者さんらしいと言いますか…。
そんな扇雀さんと中車さんに挟まれた勘九郎さんと七之助さんも、また素敵でした。
質疑応答の時間では…。
私は今回の会見に行くにあたり、勘三郎さんの昔のインタビューを見ていたんですね。
1993年位に撮影されたもので。
その時に勘三郎さんが…。
「こっちからお客さん見て、錦絵に見えるんですよね。舞台からお客さんが綺麗に見えるんですよ。」
とおっしゃっていて。
隣にいた藤十郎さんが…。
「暑い日がありまして。幕があきましたら全員団扇でパタパタとすごいんですよ!バッタが飛んで行くように、ババババーッと笑。でも、こちらが一生懸命やってると、『くっ』と(仰ぐのを)待ってくれるんですよね。それが嬉しくて。」
と話してらっしゃったので。
皆さんは、この芝居小屋で演じることをどう感じてらっしゃるんだろうと思いまして。
私は
「金丸座で歌舞伎を演じる魅力、役者の皆さんから見ての良さ教えていただけますか?」
と質問させていただきました。
勘九郎さんは…。
「魅力、ですよね。我々の方から見た良さ。それは、近い。お客さんが近いんですよ。一点に集中し、お客さんの熱い視線がダイレクトに伝わりやすいんです。その分怖さもありますがw」
すると七之助さんは…。
「僕は、観る側からお話しますと。観やすい劇場なんですよね。温かみもあって。中村座もそうなんですが、靴を脱いで観るという経験が今のお客様にはないと思うんですが。和気藹々としていて、お客様同士が仲良くなれる空間です。
あとは、舞台でシーンとなっている時に、中村座でもそうなんですけど、サイレンだったりバイクの音など外の音が聞こえたりするんですが、ここだと聞こえてくるのは虫の音。舞台の外も効果音になってるんです。
騙されたと思って、是非あの芝居小屋へきていただけたら思います。」
と話してくださいました。
中車さんは…。
「以前、ここで【あんまと泥棒】を演じたんですけどね。季節は4月でしたから、鶯がね、いいタイミングで鳴くんですよ笑。
まるで大向こうのように、いいタイミングで鳴いてくれるんです。
分かってるなあ、ウグイスもと思いながら、僕は目をつぶって(あんまの役を)演じていました。
そういった音が聞こえるというのも魅力だと思います。」
と、語ってくださり。
扇雀さんは…。
「金丸座は行くと『日本に生まれて良かった』と思えると言いますか、先人の原点に触れる事ができるんです。伊勢神宮ではないですが、行ったことのない方は死ぬまでに一度は行くべき劇場です。」
とお話してくださいました。
勘九郎さんと中車さんは今回が初共演、ということで。
それもまた楽しみですね
四国こんぴら歌舞伎大芝居は4月6日から21日まで。
チケットは2月24日10時から受付開始です!
頑張るぞ!
では、長くなってしまいましたが…。
おやすみなさい。