ぶらんこを漕ぐことやめた十五歳

さくらの咲く公園を通ると春休みだろうか、中学生らしき男子3名がぶらんこに座っていた。

3人とも座ったままスマホをみている。

会話もなしか。

ここが集合場所だったのか、それともいつもの場所か、姿勢の変わることのない3人を横目に通り過ぎた。通り過ぎた後、妻が「人がいるとは分からなかったと」

気配すらないのか。

もうあのくらいの年齢になるとぶらんこも漕がなくなるだろうな。大人への転換点だろう。

(尾崎豊の曲にもあった 十五の春)


少し前に妻はぶらんこを見つけて楽しそうに漕いでいた。久しぶりやと。

時間が経つとまた変わってくるし、黒澤明の映画のように夜ぶらんこに座って思いに耽ることにもなるだろうな。



川沿いのさくら。