世界地図に瓦礫は見えぬ虎落笛

夜の道を歩く🚶。

今晩は北西の風が強く吹き、時折、空を不穏な音が抜けていく。

マンションを出る時に見えた雲は何やら龍の開けた口に見えたが、その雲もどこかに消えていた。

空には星が瞬いている。

星の名前はあまり知らないが、オリオン座は分かる。南東の空、やや低めにしっかりと輝いていた。

ひゆー。

また風が鳴く。

この寒空は能登にも続いている。

まだ懸命に救助活動を続けておられると思うと、頭が下がるし、それ以上に、自然の脅威に人はこうも無力かと愕然としてしまう。

世界を眺めればガザは廃墟となりつつあり、瓦礫が街を覆っている。ウクライナは寒い冬、ミサイルの攻撃で人の団欒が破壊され、命を奪われている。

なんと無常であることか。


昨日、125時間ぶりに90歳の方が救出された。

懸命な活動が続いている。

空が泣いているように聞こえた。



10年前に撮影した中国の寺で祈る人たち。