やっと冬眠から覚めて活動を始めた私。
今日はほったらかしにしていた庭の手入れ。
あっちもこっちも春の草で覆われている。
せっせと草ぬきをするけど、
草にしてみたらいい迷惑。
せっかく暖かくなったから
存分に繁って子孫を残そうと伸びをしたとたんに
根こそぎ抜かれてしまうのだから。
クリスマスローズや沈丁花等々の
きれいな花は大切に育ててもらえるのに。
抜かれても抜かれても、
踏まれても踏まれても
また立ち上がってくる雑草のたくましさ。
私には欠如している部分だ。
われは草なり
われは草なり
伸びんとす
伸びられるとき
伸びんとす
伸びられぬ日は
伸びぬなり
伸びられる日は
伸びるなり
われは草なり
緑なり
全身すべて
緑なり
毎年かはらず
緑なり
緑の己れに
あきぬなり
われは草なり
緑なり
緑の深きを願ふなり
ああ 生きる日の
美しき
ああ 生きる日の
楽しさよ
われは草なり
生きんとす
草のいのちを
生きんとす
（詩：高見 順）