母から渡された郵便物。開けてみると、注文したのを忘れていた本でした。



中野京子著
『画家とモデル』ー宿命の出会いー



表紙は、アンドリュー・ワイエスの
《編んだ髪》1979年



帯の言葉に好奇心を刺激され、



"世界で誰ひとり知らなかった
世紀の密会
素朴な人妻は描かれるごとに
変貌を遂げてー 。 "



ワイエスの章から、真っ先に読み始めました。



家族や世間に知られることなく240点以上の作品を生み出した二人の物語が、10ページほどに見事に凝縮されていて、



著者の中野京子さんの鋭い観察眼と洞察力に驚くばかりでしたが、



凡人の私は、ワイエスとヘルガの15年にも及ぶ、秘密の画家とモデルとしての関係が、ワイエスが53歳の時に始まり、ヘルガが53歳の時に終わったという部分に、



どんなに愛しても、53歳で女ではなくなるのね、と自分の実年齢に近かったので、何だか感慨深かったのでした。



ヘルガがまだ存命というのも驚きでした。



美術館に行けないので、中野さんの筆に酔うのもいいかもしれません。