1月3日に上京して、
ロマンティック・ロシア展
@Bunkamura ザ・ミュージアム
フィリップス・コレクション展
@三菱一号館美術館
黒田記念館
ムンク展
@東京都美術館
ルーベンス展
@国立西洋美術館
と回ってきました。
圧倒的に印象深かったのは、ロマンティック・ロシアの詩情あふれる絵画です。
あと、当日に美術のグループで教えていただいた黒田記念館の《智・感・情》が想像以上によくて、予定よりゆっくりしてしまいました。
フィリップス・コレクション展は後に予定が詰まっていたのでさらりと回り、
ムンク展は閉館一時間前でもなお30分待ちだったので、じっくり回るのは諦めて見たい絵に絞ってじっくり鑑賞し、満足して20分ほどで出てきました。
ムンクのファンですが、素人目にはタッチが雑だったり色が濁っているように見える作品もあって、好きな作品とそうでもない作品との差が大きいです。今回もそんな印象でした。
何とかギリギリ滑り込んだルーベンス展では、大作を目の前にしてあまり心に響くものがありませんでした。もともと好きなタイプの絵ではないのと、宗教画の知識がないので変な主題の絵が多いという印象が勝ってしまったかもしれません。
感じなくても観る。わからなくても観る。とにかく繰り返し観ることが大事なんだろう、とぼんやり歩きながら考えていました。
そして無知と無教養は荒涼とした砂漠にも似て、今回ルーベンス展に足を運んだのは、乾いた砂地にほんのひとすくい水が注がれたような、そんなものだなと思ったのでした。
Bunkamura ザ・ミュージアム
ロマンティック・ロシア
イサーク・レヴィタン 《春、大水》
1897年
風景画の中では一番好きだった絵。雪解けの水の匂いに、瑞々しい感情が呼び起こされます。
イワン・クラムスコイ 《忘れえぬ女》
1883年
透き通るような白い肌。憂いを含んだ悲しげな眼。音声ガイドが "冷たい、挑戦的な" みたいな表現をするので、ええっと驚いて何度も目を凝らして見ましたが、まったくそんな感じはしませんでした。
印刷や写真だと眉のあたりが少し品がなく見えるような気がしていたのですが、実物はまったくそんなことはなく気品に満ちて、ちょうど背後の長椅子にに図録が置いてあったので表紙の顔と見比べてみましたが、印刷と本物ではまったく印象が違うことがわかりました。
コートやマフの毛皮や帽子の飾りのリアルな質感も、実物を見て初めてわかったことでした。
セルゲイ・ヴィノグラードフ 《家で》
1913年
表情ある少女の後ろ姿。本棚に無造作に置かれた本が教養ある家庭であることを思わせます。並べられた椅子のさりげない軽やかなタッチに心が和みました。私にとっての絵の喜びとはこのようなことです。
三菱一号館美術館、フィリップスコレクション展。
ドザンヌスーに迎えてほしかった 笑
シャイム・スーティン 《嵐の後の下校》
1939年頃
最も気に入った作品のひとつ。嵐の後の青空、なぎ倒された草、ぬかるむ道をおしゃべりしながら帰る二人の子ども、眺めているほどに楽しくなる絵。
ニコラ・ド・スタール 《ソー公園》
1952年
一番心に響いた作品。実際はもっと青の色彩が美しい絵です。カンディンスキーの《連続》も音楽を連想しますが、こういう作品の方がより音楽を感じるなぁ、と思いました。
上野、旧博物館動物園駅。
門は閉まっていましたが、不思議な雰囲気のある建物を見られただけでも満足です。こんな異次元みたいなスポットがあるから上野は素敵です。
黒田記念館。
黒田清輝の代表作 「読書」「舞妓」「智・感・情」「湖畔」を新年、春、秋の年3回、特別室で公開しています。
黒田清輝 《湖畔》 1897年
この有名な絵を目当てにやって来ましたが、
黒田清輝 《智・感・情》 1899年
初めて見る《智・感・情》の瑞々しさに戸惑い、圧倒されてしまいました。これが本当に明治時代に描かれた絵なの?という驚き。伸びやかな肢体と表情はまるで現代の女性を写しているようです。
黒田清輝 《読書》 1891年
本を読む女性の絵はどれもいい、絵になります。そういうジャンルがあるのか、と思うほどです。
ロマンティック・ロシアにも《本に夢中》という少女の絵がありましたが、絵を眺めながら、なぜスマホでは絵にならないのかと考えていました。未知の世界という点では、スマホの先は本とは比べ物にならないほど広い世界とつながっています。けれど読書は本と読者の二者だけの関係で、その閉じられた空間が逆に魅力です。彼女たちの頭にどんな世界が広がっているのか、他者には決して覗き見ることはできませんが、活字を映像化して頭の中に思い描くのは集中力の要るある種忍耐を伴う精神活動であり、受動的な情報収集よりもずっと心豊かな気がします。
読書に没頭している人の表情を見るだけでもある種の幸福感があり、絵になるのだなと思いました。
東京都美術館、ムンク展にやってまいりました。すでに夕方です。
エドヴァルド・ムンク 《絶望》
1894年
今回のムンク展の目玉の《叫び》は私が好きな《叫び》ではなかったので、こちらの作品の方を楽しみにしていました。
じっくり見られたのでよかったです。もちろん、隣の《叫び》も鑑賞者の頭の間を縫って後ろからバッチリ見ました 笑
国立西洋美術館 ルーベンス展
閉館が東京都美術館より30分遅かったので、急いで滑り込んで来ました。
ペーテル・パウル・ルーベンス
《天使に治療される聖セバスティアヌス》 1601-03年頃
がいいな、と思った作品のひとつでした。
制作年を書き込んでいて気がついたのですが、今回巡った美術展ではルーベンス展だけが大きく年代が違っていました。違和感はそのせいだったかもしれません。
美術館三昧のよい休日でした。














