米経済誌フォーブスが11日までに発表した2026年版の世界長者番付で、米実業家のイーロン・マスク氏が2年連続で首位となった。総資産は前年比2.5倍の8390億ドル(約133兆円)に急拡大した。同氏が率いる電気自動車(EV)大手テスラの株が急騰したことや、今年にも株式上場が想定される宇宙開発企業スペースXの企業価値が膨らんだことが背景にある。個人資産が8000億ドル台に到達したのは史上初となる。(中略)資産10億ドル以上の富豪は3428人と、前年から400人増えた。ー 日経新聞
私が子供のころはビルゲイツが世界一の大富豪で、総資産5兆円ですごいといっていたと思うが、イーロンマスクの総資産がいよいよ100兆円を超えたそうだ。日本は落ちぶれたとはいえ、世界第4位の経済強国だが、国家予算は120兆円ほどであるから、イーロンマスク氏の個人資産は、日本の国家予算を上回る。1000億ドル以上(約15~16兆円以上)を超えるのは世界で20人おり、10億ドル以上(1500-1600億円以上)の富豪は3428人いるそうだが、10億ドル以上を保有しているのは世界人口の上位約0.000042%にあたる。
ちなみに、1987年にフォーブズが大富豪ランキングを発表したとき、トップ10のうち6人が日本人で、1~4位を日本勢が独占していた。その時の堤義明氏の総資産は200億ドルで、今の為替で3兆円程度だった。その後、堤義明氏は4年間、世界首位を維持していたが、その後、バブル経済が崩壊。1997年には世界大富豪トップ10から日本人の名前が消滅。2000年に孫正義が世界8位に登場するが、それ以降は日本人の名前は見られない。こうしたデータは、90年前後、ジャパンアズナンバーワンといわれて、日本経済が輝いていたことを示しているが、その後の日本経済の低迷をも雄弁に物語る。円安によりいまや日本の一人あたりGDPは、韓国・台湾を下回り、東欧諸国と変わらない水準にまで落ち込んでおり、老衰国家となってしまった。40年弱でここまで落ちぶれるとはだれが予測しただろうか。
それにしても経済格差が凄まじい。世界不平等レポート2026によると、「上位0.001%(6万人未満の富裕層)が、世界人口全体の下位半数の資産の3倍を保有、そしてほぼ全地域で上位1%が下位90%を合わせた資産を上回る資産を持つ」(LINK)。正直、こうしたグローバル経済における経済格差が広がる中で、日本は落ちぶれている。一人当たりGDPでは台湾・韓国に追い抜かれ、一人当たりGDPでは世界30位未満になってしまった。国の経済規模でみても、インドに追い抜かれ、世界第5位にまで後退する。なお、「子ども・子育て支援金」の徴収が2026年4月分から開始されるので、さらに手取りは減少し、消費活動にはマイナスになる。まだ大丈夫と思っていたのが、いよいよダメになってきた。
