1940年代、戦後の混乱期にある上海のある洋館を舞台に、一癖ある映画業界人が集められる。一晩で殺人事件の映画脚本の完成を求められるのだが、なんと事件の真犯人も同席。事件の真相を明かして脚本に落とし込もうとする中で徐々に衝撃の事実が明らかになっていく・・・。
よくある洋館を舞台にした謎解きサスペンスかと思いきや、最初のほうはコミカルなタッチ。中盤は当時のシックな上海の劇場を想起させるダンスシーンがあったりするのだが、後半の謎解きから衝撃の真相が明らかになり、さらにもう一段オチが来る展開で、かなり面白かった。
なかなか事件の真相がえげつないのだが、エプスタイン事件を彷彿とさせる。2021年の中国の作品が、いまさら日本で劇場公開ということで、その話題性にのっかったのかなと思う。しかし、韓国ノワールほど、残忍でもなく、絶望のまま終結しないのが救いである(中国では政府の意向もあり、道徳的・倫理的な節度とラストが用意されている)。
洋館を舞台にした謎解きというとよくある話だが、これを社会問題も絡めた展開にするとは恐れ入る。中国では大ヒットしたそうだが、さすが面白かった。
★ 4.0/ 5.0
