さて、本日は、東京芸術劇場 コンサートホールで開かれた「ショパンコンクール入賞者ガラコンサート」へ行ってきた。チケットは争奪戦だったが、なんとか席を確保できたので行ってきた!前大会のガラコンサートはチケット確保できたけれども、コロナで中止になって涙をのんだ・・・。しかし、開始が18時だったため、間に合わず・・・(;´∀`) 結局、ウィリアム・ヤンさん、ヴィンセント・オンさん、ヴィンセント・オンさんの演奏が聴けず(´;ω;`) とはいえ、桑原詩織さん、ワン・ズートンさん、ケヴィン・チェンさん、エリック・ルーさんの演奏を聞けて満足だった。



出典

 

曲目は下記の通り。

 

■ウィリアム・ヤン(第6位):2つのノクターン Op.32より 第1番 ロ長調、第2番 変イ長調
■ピォトル・アレクセヴィチ(第5位):アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
■ヴィンセント・オン (第5位):幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
■桑原志織(第4位):舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
■ケヴィン・チェン(第2位):ポロネーズ第6番 「英雄」 変イ長調 Op.53
(休憩)
■ワン・ズートン (第3位/ソナタ賞):ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
(休憩)
■エリック・ルー(第1位):ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
 

桑原志織さんから演奏を聞いたが、やはり桑原さんの演奏は貫禄が違う。音も安定感と美しさが段違い。音の鳴りも良く、とてもよく音が通る。桑原さんは、シルバーコレクターとの表現もあるが、マリアカナルス/ヴィオッティ/ブゾーニ/ルービンシュタインコンクールでそれぞれ第2位だからだ。ショパンコンクールでも第4位。ただ演奏の説得力が高く、おそらくコンサートピアニストとして活躍されるのではないかと思う。

 

ケヴィン・チェンについては、以前も名古屋で演奏を聴いているが、彼の演奏は、練習どうのこうので到達できる次元にない。天才とは彼のことを言うと思う。ただ今回の英雄ポロネーズを聴いても思うが、彼の圧倒的な技量は、ショパンではなく、リストやラフマニノフでいかんなく発揮されるのではないかと思う。なお、彼はモーツァルトコンクール、リストコンクール、ジュネーヴコンクール(ピアノ部門)、ルービンシュタインコンクールでそれぞれ優勝しているが、ショパンコンクールではなく、チャイコフスキーかエリザベートに出ていたら、もしかしたら優勝していたかもしれない。

 

ワン・ズートンさんについては、正直、ソナタを聴きたかった。ズートンさんの演奏は繊細で流麗で、一次予選から応援していたが、コンチェルトに関しては、コンクールのときも思ったが、少々難があるように感じてしまう。今回も少しオーケストラと合っていないと思われる個所があった。ソロコンサートにうかがいたいと思う。

 

エリック・ルーさんについては、リーズ国際ピアノコンクールでも優勝しているが、実は17歳のときにショパンコンクールで第4位に入賞している。なんとも素晴らしい演奏。磨き抜かれた音と演奏だった。特に第2楽章の甘美なこと、美しいこと。ただ遠目にみても、かなり痩せているようで、体力面でハードな演奏活動が続くのだろうかと心配になってしまった。

 

こうして聴いてみると、音楽に序列つけるなんて無理だなとつくづく思う。順位が上だから良い演奏とか、逆に入賞しなかったから悪い演奏ということもない。好みの世界。聴衆が演奏家を育てていくのだなと思う。次のコンクールは2030年。次回もガラコンサートを楽しめたらいいなと思う。

 

(蛇足)それにしてもやはりショパンコンクールのガラコンサートはチケット獲得が大変なので、物見遊山の観客というより、それなりに音楽好きが集まっているためか、演奏中も会場が静かで快適に聴けた。演奏の合間の咳払いとか、鞄をガサゴソとかは、必然ではなく、マナー意識のレベルの問題なのだなと思った。