マーベル・シネマティック・ユニバースの最新作。評価が高かったので観てきたが、これは傑作。ウルヴァリンは「ローガン」で素晴らしい最期を遂げたのにどうやって復活させるの?おまけにデッドプールとコンビ映画?!と思ったが、まぁ、上手く話を繋げましたね。

アメリカのシリーズ映画あるあるので、監督変更やら買収劇やらで話のつじつまが合わないやらリブート作品を、多元宇宙論で解決したのはハリウッド最大のソリューションだと思う。細かいところは知らなくても話は理解できるものの、最低限は世界観に加えて、FOXがディズニーに買収された話やX-MENシリーズ等の前提知識がないと、話がよく分からないと思う。初見殺しだ。

それにしてもほんとにディズニーの許諾は得たのか?と思うほどにお下品だし、FOXを揶揄し過ぎで笑う。ほんと不謹慎過ぎるブラックユーモア。普通に劇場で笑いに包まれた。

ただやはり音楽のセレクトとか、映像とかはほんとすごい。エンディングのGreen Day の「Good Riddance」(1997年)なんて本作のためにつくったのというぐらいのフィット感。

それにしても小ネタやカメオ出演のオンパレードで、原作のアメコミを熟読し、FOXのヒーロー映画を網羅し、おまけにウルヴァリン訳のヒュージャックマンの離婚をいじったり、老けない俳優のポールラッドをいじったり、現実世界のネタも絡めてくるので、相当な情報通ではないと全部は理解できない。私も半分も分かってないと思う。

いやー、これ関連作品も全部観て再度見直したらいろいろ発見がありそう。ただMCUシリーズだけで30本以上だし、FOXのネタにされた作品も含めたらすごい量で、かなりオタクの域 ( ´艸`)

それにしても映画「ローガン」の感動を返せ!とだけは叫びたい。

 

★ 4.0 / 5.0