遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。

 

さて、年始に初詣に行ってきました。ちなみに、初詣は、もともと恵方詣りだったのが、鉄道が普及し始めた際に、鉄道会社が自社沿線の有名な神社仏閣を宣伝したことで、一部の神社仏閣に人が押し寄せるようになり、恵方関係ない初詣になったそうである。もともとお正月は人の移動が減るので鉄道会社が対策として考えたようである。つまり、これは作られた風習である。しかし、市民権を得て継続されるとそれが徐々に伝統となる。恵方巻も大正時代ぐらいに大阪で発祥したと言われているローカルな巻物であるが(起源も不明なことが多い)、それがセブンイレブンの全国発売をきっかけに2000年代になり普及した、極めて商業的で浅い歴史の風習である。土用の丑の日もウナギの消費が減って困っていたところ、平賀源内が夏バテ防止と宣伝して広まった。伝統やら風習の発生源は意外と大したものではなかったりする。

 

そんな蘊蓄はどうでもいいが、さて初詣先はまずは明治神宮。

やはり午前中だと、並ばずにすんなり入れますね。

午後1時過ぎてくると数十分から1時間以上待ちますので、午前中がおすすめ。

暖冬のため歩くと暑いぐらい。

 

 

 

その後、上野に移動。東京国立博物館の恒例企画の「博物館に初もうで」にやってきた。お正月らしい展示品があったりするのでオススメ。それにしても外国人だらけですね。なお、現在、東洋館地下1階のミュージアムシアターでVR作品「江戸城の天守」をやっているが、これがなかなか良かった。江戸城は明暦の大火で焼失したが、再建されていない。姫路城の1.5倍近い高さの史上最大の天守閣だったそうだ。現在、再建の話もあるようであるが、実現したらよいなと思うが、予算面や皇居に武家の建物を復元する点など、課題は多そうだ。

 

 

さて、上野ということで東照宮も参拝。徳川家康(東照大権現)・徳川吉宗・徳川慶喜を祀っている。上野戦争や関東大震災や第二次世界大戦でも焼失を免れた貴重な社殿である。日光東照宮や久能山東照宮より規模では小さいものの、豪華さに徳川家の威光を感じる。非常に霊験あらたかな気持ちになりました。

 

 

 

 

それにしても、神社参拝していて、周囲の人の声を聴くと、日本人は本当に宗教に疎い。東照宮で「ここってお寺だよね?」とか、「仏像ないの?」とか言っている方がいましたが、東照宮は神社で、仏教ではないので仏像はありません。年末にいった増上寺では「真ん中は神様の通り道だから」と子供に教えているお父さんがいましたが、それは神社の場合ですね。ただ神仏習合だったこともあり、神も仏もあまり気にしない大らかさが日本人の良いところかもしれませんね。