さて、本日は早起きして「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」で映画鑑賞。ほんと「Bunkamuraル・シネマ」は、渋谷宮下に移動してくれてアクセス良くなったので個人的には嬉しい。
さて、どんなストーリーかというと、スペインのガリシア地方の田舎に移住したフランス人の夫婦が、閉鎖的で偏狭な村で、村民と対立を激化させていくサスペンスである。スペインで実際に起きた事件をベースにしているそうだが、始終重々しく、元気がない時には観ない方がいい(なお、実際の事件だとフランス人ではなくオランダ人だったり、共有林の権利の分配でもめていたりするので、設定はかなり変更されている)。
第35回東京国際映画祭で、東京グランプリ(最優秀作品賞)、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞の三冠を得ている力作である。
スペインというと乾いた大地と太陽のイメージが強いが、ガリシア地方は本作を観ていても分かるが、雨も多いし、雪も降るし、自然も豊かである。そんなガリシア地方を舞台にしたサスペンスであるが、鬼気迫っている。「郷に入っては郷に従え」というが、やはり「都会(豊かで教養があり洗練されている) vs 田舎(貧困、無教養、粗野、排他的)」という対立軸は根深いなと感じた。
教養あるフランス人の移住者の理想は、村人の理想とは必ずしもマッチしない。しかし、生まれて育った村の因習や風習を、強引によそ者に変えろと言われても、村人も心情的に受け入れがたい。こうした摩擦から生じた悲劇を本作はドラスティックに描くのだが、演者の演技がいずれも見事で恐れ入る。サスペンス好きにはオススメしたいが、少々私の現状のメンタル的には重過ぎた。
★ 3.8 / 5.0

