さて、旅行も最終日である。
とりあえず、山形城跡までお散歩。もともと天守閣がない城だったそうだが、山形藩が転封されてから放置されて荒れ放題となり、その後、山形市が購入して陸軍の駐屯地を誘致した際に、御殿などは破却されたという。残っていれば重要な観光資源になっただろうにと悔やまれる。なお、山形藩はもともとは最上義光を祖とする57万石の大藩だったが、やがて小藩となり幕閣の左遷地となった経緯がある。最後の藩主は水野忠弘であるが、明治時代に華族令により子爵となっている。水野子爵家はまだ子孫がおり、第16代当主の水野 忠俊氏は社団法人霞会館委員を歴任されている。
復元された本丸一文字門。うーん、門だけあってもなかなかシュールである。本丸御殿が残っていればと悔やまれます。
さて、実はお目当てはこちら。山形市郷土館(旧済生館本館)です。重要文化財。1878年9月竣工。擬洋風建築の最高傑作とも言われる建築。木造であるが、随所に洋風のモティーフが取り入れられ、当時の文明開化の香りを感じることができる。もともとは病院であり、西洋由来の近代的な医療を推進する拠点であった。
当時としては珍しい螺旋階段。そしてステンドグラス。明治時代の西洋文化を受容しようという気概を感じる。
そして内部は中心に和洋折衷の庭園をおいた、開放的な空間となっている。
さて、山形をあとにして、仙台に移動。
こちらはせんだいメディアテーク。建築家の伊東豊雄の代表作品である。チューブと床から成るガラス張りの美しい建築だ。ガラス張りよろしく外光が取り入れられ明るい。そして、チューブからなる筒の中にはエレベーターなどが設置されており、それを除くと本当に柱がない開放的な空間となっている。海藻をイメージしたそうだが、海に揺蕩う軽妙さが内部空間に感じられる。図書館が入っているが、休館日だったのが残念。
さて、新幹線まで時間があったので日本三景の松島へ移動。松島湾周辺には大小260余りの諸島がある。「松島や さて松島や 松島や」という句が有名であるが、こちらは松尾芭蕉ではなく田原坊の作と言われている。風景のあまりの美しさに句を詠めなかったという松尾芭蕉の逸話から混同されているようだ。松尾芭蕉の句は「島々や 千々にくだきて 夏の海」である。
遊覧船から松島湾の内外を一周したが、ほんとうに美しい。
俳句なんて小学校以来だけど、強いて詠むなら「松島や 青に緑に 夏景色」ですかねぇ。
さて、東京に戻る新幹線まで時間があったので駅で腹ごしらえ。すし三陸前にお邪魔しました。
まずは牡蠣。日本酒をあわせて美味しくいただきました。
いやー、とても美味ですね。
帰りはグランクラスにしました。新幹線のファーストクラスというだけあって快適でした。ちょっとした軽食もあり、アルコールも飲み放題ですが、ワイン飲んだら眠くなって起きたらもう東京でした。話のネタには良いですが、普通のグリーン車でも十分ですね。
まだコロナの規制もあったりするので、海外旅行は控えて、しばらくは日本を巡りたい。秋は四国を探訪する予定。










