宣伝無しということで話題を集めていた宮崎駿の最新作。前提知識で鑑賞してほしいらしく、パンフレット販売も現状無しという徹底ぶり。
製作陣の意思を尊重して、あえて細かくレビューしないが、印象的なキャラや映像描写はジブリらしくてホント素晴らしい。また、過去の作品のオマージュも散りばめられどこか懐かしさを感じた。ただストーリーの推進力が弱く、途中で少し飽きてしまった。ただメッセージはとても響いてきた。うーん、語りたいが、語ることははばかられる。
宮崎駿は年を経るにつれて思索的で哲学的な傾向を強めているように思う。ただ個人的にはナウシカ、ラピュタ、もののけ姫みたいなジブリ作品がもう一度観たいなと思う。
(公開からもう少し時間が経過したら再度レビューを書くと思う。)
(追伸) 宮崎駿の引退の撤回についてとやかく言う人いるけど、英国の名匠ケン・ローチ監督しかり、ピアニストのマリア・ジョアン・ピレシュしかり、世界的に大御所の引退の撤回は良くある話。人間の創造性は際限がないのだ。
★ 3.7 / 5.0
