東京都の小池百合子知事は15日の会見で、エジプト・カイロ大卒業をめぐる学歴詐称疑惑が浮上していることを受け、2種類の卒業証書を公開した。都知事選告示を控え、学歴問題に焦点が当たるのは本意ではないとの認識からだ。(LINK)
小池百合子が記者に卒業証書を公開した。これで疑惑は払拭できるという人がいるが、これは文春や告発本でもすでに指摘されている疑惑の卒業証書であって、これを再度見せたところで正規のルートで卒業したことの証明にはならない。卒業証書もロゴがやや異なる2種類がありどちらかは偽証である。カイロ大が小池の卒業を認めたが、政治力で無理やり認めさせたと考えるのが普通である。政治家の能力は学歴では測れないが、問題は学歴詐称してしまう嘘つきの性格である。
自書で72年に入学して1年落第して卒業したというから77年以降の卒業のはずだが、この前のカイロ大の発表でも76年卒となっているから辻褄が合わない。そもそも正則アラビア語は現地のネイティブでも難解で外国人が4年で卒業できるのは相当困難と言われている。ジャーナリストの黒川氏曰く、小池氏のアラビア語は間違いだらけというから正規のルートで卒業したというのは相当に疑わしい(LINK)。下記の動画をみるとチラチラ何かを見ながら話して、途中から笑撃的なことに日本語で話し始める。予期せぬ質問で、用意していた答えが役に立たなくなったのだろう。母国語じゃないと表現できない場合もあるが、話している内容は一般的なものである。(動画が削除された。小池陣営がYoutubeに削除申請したのだろう。)
たしかに若干のアラビア語は話せるようだし、アラビア語が出来るからカイロ大卒は本当だろうという人もいるが、英語を話せてもハーバード大卒という理屈が通らないのと同様に、語学力は学歴を証明しない。ショーンKは、英語は堪能だったが、ただの高卒だった。小池百合子がショーンKと違うのが、卒業した大学で使用される語学力も怪しいが、一方でその政治力でカイロ大に卒業を認めさせたことだ。
舛添要一は、SNSで「『1971年カイロ・アメリカ大学・東洋学科入学(翌年終了)』と言われた私は『首席なのは学生が一人だったから』という彼女の説明を信じた」(LINK)と語っている。ちなみに、東洋学科は存在しないし、首席が嘘なのは小池も認めている。
最初はキャスターだったのでまさか政界に行くとは考えておらず、安易に嘘をついたが引っ込みがつかなくなり、その政治力を活かして貧しい専制国家にあるカイロ大に卒業を認めさせたということがことの真相だろう。別にカイロ大が卒業したというのだから卒業は卒業であるが、その学歴は大学教育を通じて得られる教養や学識を証明するものではない。学歴なんて関係ないという人がいるが、関学中退の高卒・小池百合子がいまの地位に上り詰められただろうか。”カイロ大首席”というブランディングが選挙で活きたことは事実なのだ。これを許すと経歴詐称し放題になって当選した者勝ちになり公平な選挙に支障が出る。
もしエジプトが小池に愛想を尽かして大学卒業していないと宣言すれば小池は学歴詐称で失職である。つまり、小池の政治生命はエジプトに握られている。こんなのが日本の首都のトップとして適任なわけがない。都知事なら最悪問題ないが、小池が国政に復帰したら話は変わる。エジプトに政治生命を握られた政治家が、日本の国益のためだけに動くだろうか。残念ながらそれはあり得ない。
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