Amazonのオーディオブック(Audible)を使い始めた。単発でも購入できるが、会員制に登録すると、月1500円かかるが、毎月1コインもらえて、それを使えばオーディオブックどれでもダウンロード可能であるし、購入するときも30%OFFになる。次の本のオーディオ版を聴いてみたが、なかなか良い感じ。図がみれないのは難点だが、歩きながらも聴けるのは良い。また3.5倍速まで可能なので、読むよりもはるかに早くに読み終わる。せっかちなので倍速機能はかなり便利。早く聞き終えることが可能なので、早くインプットが必要なときは重宝しそうだ。コンサル業界にいくので、コンサル関連の本をいくつかリストアップして読んでいるが、何冊も読むと目が疲れるので、オーディオブックも活用していきたい。英語のオーディオブックなら英語の勉強にもなって良い。
ちなみに、上記の本の書評だが、まぁ、世界史の復習としてはかなり良書。教科書を読んでも事実が羅列されているだけで、表面的な理由は書いてあるものの、なぜそうなったのか?が分からないことが多い。本書は、国の勃興・歴史の流れをお金という観点から読み解いている。例えば、官僚機構はいつでも腐敗するもので、徴税役人が税金をちょろまかして、私腹を肥やすようになり、またお金持ちも賄賂で減税・脱税するようになると、国家は財政が悪化して滅亡することがある。古代ローマ・古代エジプトがその例だ。他にも、領土が広がると領土維持にコストがかかるので、財政維持のために重税をかけるが、民衆の反発を招きやすいために国家は衰退してしまう。スペインなどの西洋諸国がそれにあたる。
英国がカトリックから離反したのは、ヘンリー8世の離婚問題と言われているが、実は、カトリック教会が持つ財産を国庫に入れたかったという目論見もあったようだ。英国は財政難のおりに米国植民地に印紙税をかけたら「代表なくして課税なし」とのスローガンのもとで反発を招き、独立戦争にまで発展してしまった。
歴史が動く理由を、お金だけで説明することは不可能だが、大きな影響を与えているのは事実であり、そのことを了知しておくことは重要。歴史の勉強は、細かい年号暗記よりざっくりとしたストーリーと、歴史を動かす推進力を理解することの方が重要であろう。ただ知った話が多く、若干退屈だった。分かりやすいので、歴史に疎い人や高校生にはおすすめ。

