夏に院時代の友人と、香港に行く予定を立てているが、香港と言えばブルース・リー&ジャッキー・チェンを輩出した都市である。二人とも「カンフー映画」で一躍有名になった。カンフーとは中国武術の総称で、カンフー映画は京劇の役者が流入したことで独特の作風を獲得し、隆盛した。B.リーは1940年生まれ、J.チェンは1954年で、もともとJ.チェンは、B.リーの後継者とみられていた。J.チェンはハリウッドにも進出し、現役の俳優なので有名だが、一方、B.リーは1973年に早逝してしまった俳優である。出身地は同じでも、境遇や出演作は異なる。B.リーは豊かな家庭に生まれ、映画「イップマン」で有名な詠春拳の師匠のもとで学び、当時としては珍しく、渡米し名門ワシントン大学(シアトル)哲学科に入学(武館の経営のために中途退学)している。そのためか、B.リーの出演作はどこかシリアスで、思想的・思索的である。一方で、J.チェンは、子どもの頃から中央戯劇学院で京劇・武術を学び、映画のスタントマンとなった。シリアスな復讐劇の多かったカンフー映画に、コミカルな作風を持ち込み人気を得た。かなり対比的であるが、どちらかといえば、個人的にはB.リーが好きだ。まだ観た作品が少ないので、これから本数を増やしていきたいところ。
