ターミネーターシリーズのリブート版(シリーズの連続性を断ち切って新しいエピソードとして仕切りなおすこと)。「ターミネーター」と「ターミネーター2」は、当時の機械やコンピューター技術への期待と、その一方での誰しもが持つ新技術への不安感というアンビバレントな感情と、また冷戦時代を覆っていた終末観をベースにし、また映像においては当時の最先端技術を駆使し、派手なアクションシーンなど、映画史に残る極めて見事な作品である。この2作品で止めておけば名作シリーズだったものを、なぜか20年以上も経って2003年に「ターミネーター3」を公開し、アクション映画としては上出来だが、ターミネーター2での見事なラストを台無しにする展開に酷評を受けた。その後、審判の日後を描いた「ターミネーター4」はもはや話題にはなったが、つまらない作品だった。一回目に観た時は退屈さゆえに途中で寝てしまった。懲りずにリブート版を出すとは、儲かりゃいいというスタンスがみえみえである。アクションシーンはなかなか見ごたえがあるし、前作と切り離して考えれば悪くはないが、正直、前作のイメージがあるため、タブララサには観れない。歳とったシュワちゃん扮するターミネーターはもはやコメディ。次回作も出るらしいが、名作をこれ以上、蹂躙しないで欲しいところ。

