TEDの動画をfacebookでシェアしている人がいたので、面白い動画に気が付けた。ちなみに、TEDとは米国で大規模な講演会を開いている組織の名前である。著名人がプレゼンを行い、それを無料で動画配信している。ちなみに、生で観るにはまずは7500ドルの会費を払って会員にならないといけない。動画のJacob Barnettさんは2歳で自閉症と診断され、日常生活どころか話すことも難しいと診断されたそうだが、母親が才能に気が付いたおかげで、なんと10歳で大学に入り、いまや院生だという。IQ 170らしい。アスペルガー症候群(現在だと正しくは「自閉症スペクトラム症」というらしい)であることには変わりがないが、いろいろな活動に精を出しているらしい。

動画の内容は「考えるのをやめて、よく考えて、創造的になろう」という感じ。話自体よりも、彼が自閉症と診断されていたが、実は天才児だったということの方が興味深い。欧米では天才児をGiftedという。神様に才能を与えられたという意味である。アインシュタインも5歳までは言葉を話さず、大学でも興味のない授業は出席しないという興味の偏りがあったとか、エジソンも押し付けられるような教育も苦手で小学校中退の学歴というのは有名な話。Giftedへの理解が進んでいると言われる現代の米国でも、天才児を自閉症などと誤診してしまうケースが多いらしい。

以前は、全検査の一般知能gの高低でギフティッドか否かを識別していたが、現在だと、全検査IQはさほど重要ではないという。一般的な知能検査であるWISC Ⅳ(16歳以下のIQテスト;成人用はWAISという)だと、「言語理解」「知覚推理」「作動記憶」「処理速度」の四領域の知能が測定可能だが、Giftedの診断では、言語理解・知覚推理が重要であり、作動記憶・処理速度は重視されないという。これらの知能群が130以上だとギフティッドと診断されるとか(米国は州や自治体によって基準は大きく異なる)。米国でこのような状態なので、日本だと本当は賢いのに教育制度に阻まれて才能をつまれている人は相当数いるだろう。日本もギフティッド教育がもう少し浸透しても良いと思う。