米国の大学入試は高校の成績や、SATのスコア、課外活動、大学の校風に合致する人物か、人種、など様々なことが考慮されるので、日本のように必ずしも学力と大学名は一致しない(日本でもAO推薦が蔓延してるから一致してないけど)。奨学金がもらえるかなども大学を選ぶ際の重要な要因である。例えば、親がハーバード大だと子供もハーバード大に入りやすくなるなどの制度もある(英語で「Legacy preferences 」という)。有力者の子供だと大学に入りやすい場合もある。元大統領の息子ブッシュとかが代表例。


じゃ、「学力順のランキングはどうなってるの?」というのが今回の疑問。以前書いた、米国の大学ランキングは卒業率・卒業後の実績などを考慮に入れているので、純粋な学力ランキングではない。と思ったら、フォーブスに「Top 100 SAT Scores Ranking: Which Colleges Have The Brightest Kids?」という記事があった。SATとACTの平均スコアでランキングをつけている。

*http://www.forbes.com/sites/schifrin/2014/08/04/top-100-sat-scores-ranking-which-colleges-have-the-brightest-kids/


全米学力ランキング(SAT,ACTの平均スコア)

1 カリフォルニア工科大
2 シカゴ大
3 ハーバード大・プリンストン大
5 イェール大
6 MIT
7 ヴァンダービルト大
8 Franklin W. Olin College of Engineering
9 ワシントン大セントルイス
10 Harvey Mudd College・コロンビア大
12 スタンフォード大
13 ノースウェスタン大
14 ポモナカレッジ・ライス大
16 ダートマス大・デューク大
18 ペンシルバニア大
19 タフツ大・ウィリアムカレッジ

29 コーネル大
33 ジョージタウン大
41 南カリフォルニア大
54 ニューヨーク大・カリフォルニア大バークレー校


==P.S==

大学を解説すると、シカゴ大は社会学・経済学で一派を形成し、ノーベル賞受賞者が100人近い名門大で、ハーバード大が社交的に対して、かなり真面目な校風らしい。カリフォルニア工科大はカルテックとも呼ばれ、東のMIT、西のカルテックと呼ばれるらしい。ハーバード・プリンストン・イェールは総合大のTOP3で、説明は不要だろう。ヴァンダービルト大は聞かない名前だが、「南部のハーバード」とも異名をとる名門校で、鉄道王コーネリアス・ヴァンダービルトの建てた大学である。Franklin W. Olin College of Engineeringは1997年設立で歴史がない、学部生が350人しかいない少数精鋭の大学の模様だが、詳しくは知らない。ワシントン大セントルイスは私立大で、州立大のワシントン大(シアトル)とは別の大学。ノーベル賞受賞者も輩出する名門校である。Harvey Mudd Collegeはリベラルアーツカレッジのランキングで上位に位置する名門校。スタンフォード大は「西のハーバード」とも(スタンフォード出身の先生は、東のスタンフォードがハーバードなんだよといっていた)。ノースウェスタン大はシカゴに位置する名門校で、たしかメディカルスクールが有名。ポモナカレッジはリベラルアーツではかなり上位、ライス大も知名度は低いが、南部ではトップ大の1校である。ダートマス大・ペンシルバニア大はアイビーリーグ。デューク大・タフツ大は日本では知名度が微妙だが、双方ともに、得意分野では全米でトップクラスである。ウィリアムズカレッジはリベラルアーツでは上位校である。


20位未満は、適当に並べてみた。コーネル大はアイビーリーグの1校、ジョージタウン大はワシントンDCにある大学で世界の首脳陣を大量に輩出している政治学・国際関係学の名門。南カリフォルニア大は、安倍首相が通っていたことのある大学である(中退している)。NY大は芸術・文芸系が強く、ロースクールも全米でTOP 5に入るらしい。カリフォルニア大バークレーはパブリックアイビーとも称される州立大の名門だが、いかんせん州立大は定員が多いので、SATのランキングでは順位がふるわない模様。


米国は名門大が多過ぎる!という人もいるが、人口が多いのでしかたがないだろう。留学生も多く、優秀な学生が世界中から集まってくるのに、名門大は、特に学部の定員が少ないので優秀な人材がいくつもの大学に分散する。ハーバード大(学部)は7,200人しか学生がいない。どれだけ米国の上位校の選抜度が高いかよく分かる。ただ院になると定員が増えるので少し入りやすくなる。