産経新聞の今週の金曜討論は「教室のエアコン設置」である。


--記事要約--


京都府立大教授 松原氏(日本生気象学会幹事など)賛成
温暖化・ヒートアイランド現象で気温は上昇しているから、昔はなかったから今も無くて良いというのは理由になっていない。緑化などの気温調整方法も必要だが、それだけでは文科省が望ましいとしている30度以下の学習環境は整備できない。子供は発汗能力などがまだ未熟なので、健康の配慮が必要である。また、PFIなどの方式を用いれば財政の弱い自治体でも、一斉導入が可能である。実際にエアコン導入の効果測定を行った結果、集中力が増加した、授業への反応が良くなったなどの肯定的回答が多かった。精神力が落ちるという話もあるが、子供たちにそのことを回避する方法などを話し合わせることが、教育ではないか。


科学者だけあって論理的で説得的です。アンケート調査の結果も紹介しており、実証的です。


衆議院議員 山田宏(次世代の党幹事長、元杉並区長)反対
7月下旬~8月下旬まで学校は休みで、エアコンが必要なほどの猛暑日は少ない。猛暑日は土曜日に振替授業を行うなど工夫は可能。校庭の緑化などを区長時代に行った。こうした中で子供たちは暑さをしのぐ方法を学び、これが生きる力を育む。現在でもエアコンは不要と思っている。熱中症は水分をとらせるなどの対策などで予防は可能。授業の集中力低下の話もあるが、生きる上での耐性のため、あえて不快な環境をつくることも必要。本当に暑い日は熱中症対策について学んだりする授業に切り替えてもいい。世界にボタン一つで涼しくなる場所はどれだけあるのか。世界を舞台に活躍する人材を育成する時に、エアコンに慣れきった人を育成してはダメだ。


夏休みでエアコンを活用する時期が短いというのは分かるが、7月や9月も結構暑い日はありますし、最近は夏休みが短縮化されててエアコンの活動機会はさほど短いとは思えません。緑化などで暑さをしのぐ方法を学ぶ云々ですが、学校設備は生徒には変更できないので、どうしのげばいいのでしょうか。上半身裸だったり、水浴びでもしろとでもいうのでしょうか。しかも自らエアコンのない学校を「不快な環境」と言ってしまっている。不快な環境でところで学ばせたい親がどれだけいるのか。この人の、土曜日に授業を振替ればいい、熱中症対策を学ぶ授業に振替ればいい、なんて言っているが、実際にできるのか。潰した授業コマはいつやるのか。実効性に大いに疑問が残る。だいたい公立学校なのに、世界で活躍する人材の育成なんて話が大袈裟。それに、エアコン導入しないことが、国際的に活躍する人材の育成につながるという発想が意味不明。