趣味で気持ちよく弾いている人にとっては技巧の水準なんてどうでもいい話だが、いかんせんクラシックの難曲を弾きたいなと思った時に、自身の技巧レベルを把握することは重要であると思う。あくまでざっくりした目安がないかと思って探したら、このサイトに手ごろなのを発見(*1)。標準練習量云々や、偏差値の正規分布がピアノの練習量に用いれるのかなどの信憑性は不明だが、この表自体は良い指標になる。
最上級 (15年以上)英雄ポロネーズ、ラ・カンパネラ、革命のエチュード
上級 (11-14年)幻想即興曲、愛の夢3番、軍隊ポロネーズ、別れの曲
中級上 (10年)ノクターン2番・ワルツ1,14番(ショパン)
中級 (7-9年)悲愴2楽章、仔犬のワルツ、雨だれ前奏曲
初級上 (5-6年)エリーゼのために、トルコ行進曲(モーツアルト)、ツェルニー30番前半程度
初級 (3-4年)ブルグミュラー
入門 (1-2年)バイエルレベル
*1:http://www.happypianist.net/music/NANIDO.htm
ピアノは、小学生で開始して、バイエル・ブルグミュラーあたりで息絶える人が多い。この初級だと、ピアノに触れたことがあるという感じ。小学校高学年ともなると有名な曲も弾けるようになってくる。初級上、このレベルでやっとピアノが弾けると言えるレベルである。中学生になると、仔犬のワルツなど聴き映えのする曲も弾けるようになってくる。高校生まで真面目に継続した人は、上級~最上級の曲にもチャレンジできる水準になっている。中級上~上級になると、自分のピアノの腕に自信があると思っている人も多いだろう。最上級ともなると、音大クラス。趣味で弾いていて、最上級の曲までしっかりと弾きこなせる人はかなりレアだと思う。
私は幼稚園で習い、中学で再開というパターン。しかし、ピアノ経験があったおかげか、上の表の初級上に、だいたい1年で到達。高校生1年の時には、中級上あたりの曲を弾いていたので、ブランクは取り戻せた。しかし、大学進学後はあまり練習していないので技巧の発達は終了してしまい、頑張って上級の曲が弾けるレベルである。しかし、大学の学園祭でピアノサークルを観に行き、最上級の曲を弾いている人を見ると「いいな」と思ってしまう。リスト・ショパンの難曲を弾いているのは格好がいい。バッハのパルティータやイギリス組曲、ベートーベンなどのソナタなどを深淵に弾ける人も格好が良い。今でも遅くはない。最上級の曲が弾けるように、テクニックの練習をしようかな...でも、大学院生にもなって難しい曲は格好良いというのもミーハーなので、抒情的で奥深い曲に専念した方がいいかな...。どうでもいいことを思う今日この頃である。
