先日、劇団四季の「ウィキッド」を友達と観てきました。C席なのでたったの3000円!。この値段で楽しめるなら良いですよね。席はかなり角度があるので観にくさは感じませんでした。元はブロードウェイミュージカルで、トニー賞などを受賞している。「オズの魔法使い」の裏話で、悪い魔女とされるエルファバと、南の良い魔女とされるグリンダの友情などを描いている。想像以上に良い作品で感動。物事を違う角度からみると、”悪”と思い込んでいるものが”悪”ではないかも・・・。我々が良いとしているものが実は我々がただそう信じたいものなだけかも・・・。多文化社会の米国ならではのテーマ(?)が主題のミュージカル。曲も非常に良い曲が多い。
正直、劇団四季って少し苦手意識あったんですよね。四季のサントラやCM聞いて、あの有名な母音法の発声がちょっと苦手だなと・・・(母音法=母音が多い日本語を綺麗に聞かせる発声法らしい)。でも、実際に劇場で聞くと、この母音法が活きてクリアで聞きやすい;やっぱ録音と生の音は違いますね。あと、私はオリジナリティにこだわる性質なので、日本語訳したミュージカルって少し抵抗がある。でも、やっぱ以前ロンドンで観たミュージカルより、やはり母国語で聞いた方が理解しやすいので、ストーリーが楽しめる。やっぱ劇団四季は四季なりの良さがありますね。
社会産業構造の変化で都市化が今後も進みます。そこで都市文化の1つであるミュージカル・演劇などの市場は拡大するでしょう。さらにアジアは教育水準の向上などによって観劇人口は上昇すると思われます。日本はアジアの観劇市場でイニシアティブをとれるのでしょうか。米国がミュージカルをはじめ芸術レベルが非常に高い。ジュリアード音楽院は日本でも有名ですが、米国の名門イェール大は演劇大学院を持っていますし、ニューヨーク大は芸術学部は世界的な芸術家を輩出しています。こうした芸術教育のレベルの高さが米国の芸術市場を支えているのです。個人的には、日本の総合大はもっと芸術教育に力を入れるべきだと思います。Apple社のPCは本当に美しいフォントを持っていますが、あれはジョブズが大学中退後にもぐっていたカリグラフィーの授業のおかげで思いついたそうです。今まで常識と思われていたこととかの常識を覆す試みって重要。「ウィキッド」で劇中、エルファバが動物を檻に閉じ込めるという常識に抵抗したように。本当にウィキッドの「Defying Gravity」って名曲。ここでいうGravity(重力)は、社会的重圧や社会常識って意味。
歌詞抜粋(歌詞はブログ主)
It's time to trust my instincts 直感を信じる時よ
Close my eyes: and leap! 目を閉じて、飛び立つの
It's time to try チャレンジする時だわ
Defying gravity 重力に逆らうのよ
I think I'll try 私ならきっとできる
Defying gravity 重力に逆らえるわ
Kiss me goodbye 別れのキスして
I am defying gravity 重力に逆らうわ
And you wont bring me down! 誰も私を止められないわ!
動画は海外ドラマ「グリー」のカバー。
