小保方さんの発見したSTAP細胞の論文に剽窃や画像の掲載ミスなどがみつかり、さらにはSTAP細胞の重要な画像も博士論文からの流用の可能性が濃厚だそうだ。さらには、その博士論文の冒頭部分までも剽窃だと発覚してしまった。冒頭の文章が数頁にわたりNIHのページからのコピペである。早大は去年、中国人留学生が剽窃で博士号を取り消しているが、この規模の剽窃だと、STAP細胞の論文取り下げどころか、博士論文も取消もありうる。


小保方晴子博士論文

National institutes of Health

*数ページにわたりコピペ。


こうした捏造・剽窃問題は、前々からある。東京大では2名の博士号取消が出ており、広島大・九州大・名古屋市立大などでも博士号取消がある。東京大の教授だった加藤茂明氏は、43論文に改竄・捏造があったとして職を追われている。ドイツでも教育大臣だったAnnette Schavan氏が30年前の博士論文がコピペだらけとして博士取消というニュースが以前やっていた(Merkel's Education Minister Has Ph.D. Title Rev )。


おそらく院生の数がここ十数年で劇的に増えたので、問題のある論文も非常に多いと思う。修士論文での学位取り消しも筑波大・慶應義塾大・早稲田大などで出ているが、氷山の一角だろう。無名大の学位論文など誰も読まないので、問題のある論文は眠ったままだろう。


小保方論文がどうなるか分からないが、早急に結論を出してもらいたいものだ。