授業で聞いて興味を持ったのだが、神経経済学という分野で「オキシトシン」という脳内物質が注目を集めているらしい。なんか良い本ないかなと思っていたら、一般人向けの本を発見。ちょうど図書館で新刊で入ってました。なんという偶然。
ざっくりまとめると、人間の行動を左右する重要な脳内物質として2つ「オキシトシン」と「テストステロン」という。オキシトシンは共感や信頼をつかさどるホルモンで、一方、攻撃性をつかさどるのがテストステロンだという。テストステロンは筋肉などを発達させることからも分かるように、男性の方が多く分泌されている。
オキシトシンは人の信頼感を高め、かつ道徳的行動を促すのだという。数ある猿の中でホモサピエンスが繁栄したのは、この2つのホルモンのバランスが良かったからだという。オキシトシンが強いボノボも、テストステロンが強いチンパンジーでもなかった。ただひたすらにテストステロンは崇拝した競争主義は誤りであり、オキシトシンを利用した好循環を生み出す社会こそが望ましいという。現代経済社会はゼロサムゲームではないからこそ、信頼と協調に基づくシステムが必要なのだ。
オキシトシンの分泌を阻害するのはストレスらしい。例えば虐待を受けた人は、オキシトシンの分泌が抑制されており、信頼や共感することができないのだという。逆にハグしたり、笑顔みたりするとオキシトシンが分泌される。
競争主義を批判し、ストレスのネガティブな面を著者は主張するが、しかし、経済成長することにより信頼感が高まることは統計的に証明されている。今日の食事を事欠くようでは安心したり、相手を信頼したりできないのである。そうした点から、重要なのは好循環を利用した経済なのだという。つながり、信頼、サービスと質の重視、勝者総取りのゼロサムゲームからの脱却だという。興味深いのは、人文科学(文学・音楽など)が重要と指摘している点である。人文科学はストレスを和らげ、他人とのつながりを促すソフトウェアなのだという。
本書が提示するのは、極めて常識的な事実である。虐待は人間の健全な発達を阻害するし、笑顔のあふれるお店の方が客はリピーターになりやすく、文学や音楽はストレスを解消してくれる。しかし、こういう自明の事実を改めて確認しないといけない時代に突入してしまったということだろうか。
※ちなみに、テストステロンは指の長さに影響があるという。人差し指より薬指が長ければ、テストステロンの分泌が活発らしい。なのでハイリスクな職業(例えば証券トレーダー)は薬指が長い人が多いのだという(Finger length 'key to aggression' )。
オキシトシンは人の信頼感を高め、かつ道徳的行動を促すのだという。数ある猿の中でホモサピエンスが繁栄したのは、この2つのホルモンのバランスが良かったからだという。オキシトシンが強いボノボも、テストステロンが強いチンパンジーでもなかった。ただひたすらにテストステロンは崇拝した競争主義は誤りであり、オキシトシンを利用した好循環を生み出す社会こそが望ましいという。現代経済社会はゼロサムゲームではないからこそ、信頼と協調に基づくシステムが必要なのだ。
オキシトシンの分泌を阻害するのはストレスらしい。例えば虐待を受けた人は、オキシトシンの分泌が抑制されており、信頼や共感することができないのだという。逆にハグしたり、笑顔みたりするとオキシトシンが分泌される。
競争主義を批判し、ストレスのネガティブな面を著者は主張するが、しかし、経済成長することにより信頼感が高まることは統計的に証明されている。今日の食事を事欠くようでは安心したり、相手を信頼したりできないのである。そうした点から、重要なのは好循環を利用した経済なのだという。つながり、信頼、サービスと質の重視、勝者総取りのゼロサムゲームからの脱却だという。興味深いのは、人文科学(文学・音楽など)が重要と指摘している点である。人文科学はストレスを和らげ、他人とのつながりを促すソフトウェアなのだという。
本書が提示するのは、極めて常識的な事実である。虐待は人間の健全な発達を阻害するし、笑顔のあふれるお店の方が客はリピーターになりやすく、文学や音楽はストレスを解消してくれる。しかし、こういう自明の事実を改めて確認しないといけない時代に突入してしまったということだろうか。
※ちなみに、テストステロンは指の長さに影響があるという。人差し指より薬指が長ければ、テストステロンの分泌が活発らしい。なのでハイリスクな職業(例えば証券トレーダー)は薬指が長い人が多いのだという(Finger length 'key to aggression' )。

