楽天の三木谷氏は、ネット販売を規制する薬事法改正が行われたら現在務めている政府会議の民間議員を辞職する考えを示した。最高裁の一律禁止は新薬事法の委任の範囲を逸脱し無効という判決だったので(ネット販売規制そのものの違法性を表明していない)、厚生省は品目別に規制しようとしているのだ。これは薬剤師会が政治的に圧力をかけていることも影響していると思われる。薬剤師会は政治家に合計14億円を献金している(2005年から2007年のわずか3年間で14.3億円の真実
)。薬販売が自由化されれば、ネットやコンビニと薬局は価格競争を強いられ薬剤師は職を失う。現在でも薬剤師の存在意義は不明である。
医師・薬剤師の井上晃宏は、薬剤師について次のように指摘している(6年制薬科大学はいらない )。まとめると、薬剤師は医薬品取扱いの専門家だが、専門性は形骸化している。医薬品の取り扱いとはいえ、必要なのは保存期限と温度の厳守だけ。19世紀までは医薬品は生物原料からの抽出する生薬だったので、医薬品の取り扱いや調合は困難だったが、現在では工業化医学製品にとってかわられ、かつての専門技術は無意味化した。処方箋のチェックはコンピューターで十分である。薬剤師は処方の時に説明をするが、プリントアウトした紙も渡すので、薬剤師が渡すことに意味はない。薬学部の薬理学は医学部に設置されているものと大差なく、医師が薬剤師に相談して利があることはほとんどない。(とはいえ、医薬品を管理する人は必要で薬剤師が不要なわけではない。彼が不要だと指摘するのは6年制の薬学部だと主張している。)
薬剤師の年収は厚生労働省の調査でH24で529万円。私立大薬学部は私立文系の学部の学費の平均して2倍以上程度はかかることを考えると、平均年収529万円では教育投資の収益率は私大文系よりも低い。もし、薬のネット全面解禁となったら薬剤師は阿鼻叫喚となるだろう。必死になって政治家に金を配って自らの利権を保持したがる理由がわかる。
ネット販売が解禁されれば、僻地に住んでいる高齢者は薬の購入のためにいちいち外に出かける必要性がなくなる。仕事が忙しく薬が買えないということもなくなる。常用する薬であればいちいち薬剤師が介在する必要性もない。薬剤師の利権を温存するためにネット販売を規制するのはおかしい。薬剤師の意見がどうしても聞きたいという人だけ薬局にいけばいいだけだ。規制の余地を残さず全面解禁が望まれる。
PS
ネット販売解禁で薬害被害が生じるという反論がみられるが、別に薬剤師が薬局で手渡したところで薬害が生じなくなるわけではない。薬害と薬のネット販売とは全く別の問題である。
医師・薬剤師の井上晃宏は、薬剤師について次のように指摘している(6年制薬科大学はいらない )。まとめると、薬剤師は医薬品取扱いの専門家だが、専門性は形骸化している。医薬品の取り扱いとはいえ、必要なのは保存期限と温度の厳守だけ。19世紀までは医薬品は生物原料からの抽出する生薬だったので、医薬品の取り扱いや調合は困難だったが、現在では工業化医学製品にとってかわられ、かつての専門技術は無意味化した。処方箋のチェックはコンピューターで十分である。薬剤師は処方の時に説明をするが、プリントアウトした紙も渡すので、薬剤師が渡すことに意味はない。薬学部の薬理学は医学部に設置されているものと大差なく、医師が薬剤師に相談して利があることはほとんどない。(とはいえ、医薬品を管理する人は必要で薬剤師が不要なわけではない。彼が不要だと指摘するのは6年制の薬学部だと主張している。)
薬剤師の年収は厚生労働省の調査でH24で529万円。私立大薬学部は私立文系の学部の学費の平均して2倍以上程度はかかることを考えると、平均年収529万円では教育投資の収益率は私大文系よりも低い。もし、薬のネット全面解禁となったら薬剤師は阿鼻叫喚となるだろう。必死になって政治家に金を配って自らの利権を保持したがる理由がわかる。
ネット販売が解禁されれば、僻地に住んでいる高齢者は薬の購入のためにいちいち外に出かける必要性がなくなる。仕事が忙しく薬が買えないということもなくなる。常用する薬であればいちいち薬剤師が介在する必要性もない。薬剤師の利権を温存するためにネット販売を規制するのはおかしい。薬剤師の意見がどうしても聞きたいという人だけ薬局にいけばいいだけだ。規制の余地を残さず全面解禁が望まれる。
PS
ネット販売解禁で薬害被害が生じるという反論がみられるが、別に薬剤師が薬局で手渡したところで薬害が生じなくなるわけではない。薬害と薬のネット販売とは全く別の問題である。
