競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)/大竹 文雄

本書は2011年の中央公論の新書大賞4位。経済系の本だが、ガチガチの経済学ではなく、心理学・社会学などの他の領域をも内包した分析が興味深い。経済関係の諸問題を分かりやすく説明している。どうでもいいが、以前読んだアイエンガー「選択の科学」の内容が結構被ってる。
意外だったのが、日本はなんと旧社会主義国のロシア、共産主義国の中国よりも市場を信じていないらしい。そして、貧乏人を国が面倒を見るのは国の責任だと考えている人の割合は市場原理を信奉するアメリカより低い。日本は、市場も国家による再配分も信じていないのだ。理由として小泉政策の影響を挙げている。一因だとは思うが、そうなのだろうか。日本は「出る杭を打つ」という諺のように平等を重視するし、また人様の世話になるのは恥だという意識が文化的に強いのではなかろうか。まぁ、あくまで双方とも仮説に過ぎないが。
あと、本書で面白いと思ったのが、薬指が人差指より長いと証券トレーダーに向いているというコラム。薬指と人差指は胎児の時の男性ホルモンであるテストステロンの暴露量で決定されるらしい。そしてそれは筋肉量や瞬発力・判断力に影響するらしい。薬指が人差し指より長い(テストステロンの暴露量が多かった)と、筋肉力や瞬発力・判断力が高く、結果的に仕事の適性に結びつくというのだ。こうした俗説は信用してなかったが、ちゃんと生物学的な論拠はあるんですね。とても興味深い話が読める一冊。

本書は2011年の中央公論の新書大賞4位。経済系の本だが、ガチガチの経済学ではなく、心理学・社会学などの他の領域をも内包した分析が興味深い。経済関係の諸問題を分かりやすく説明している。どうでもいいが、以前読んだアイエンガー「選択の科学」の内容が結構被ってる。
意外だったのが、日本はなんと旧社会主義国のロシア、共産主義国の中国よりも市場を信じていないらしい。そして、貧乏人を国が面倒を見るのは国の責任だと考えている人の割合は市場原理を信奉するアメリカより低い。日本は、市場も国家による再配分も信じていないのだ。理由として小泉政策の影響を挙げている。一因だとは思うが、そうなのだろうか。日本は「出る杭を打つ」という諺のように平等を重視するし、また人様の世話になるのは恥だという意識が文化的に強いのではなかろうか。まぁ、あくまで双方とも仮説に過ぎないが。
あと、本書で面白いと思ったのが、薬指が人差指より長いと証券トレーダーに向いているというコラム。薬指と人差指は胎児の時の男性ホルモンであるテストステロンの暴露量で決定されるらしい。そしてそれは筋肉量や瞬発力・判断力に影響するらしい。薬指が人差し指より長い(テストステロンの暴露量が多かった)と、筋肉力や瞬発力・判断力が高く、結果的に仕事の適性に結びつくというのだ。こうした俗説は信用してなかったが、ちゃんと生物学的な論拠はあるんですね。とても興味深い話が読める一冊。
