世界で最も豊かな経済大国であった日本。しかし、日本は経済大国からの転換期にある。GDPでは中国に追い抜かれ、一人当たりGDPではシンガポールの後塵を拝するまでに順位を後退させた。経済以外の分野に目を向ければ、日本は自殺率の高さが世界6位(先進国としては最悪の水準:英国の3倍の自殺率)、孤独だと感じる子どもの割合は約30%であり、ユニセフが調査した24カ国中最悪の割合だった。なお、フランスでは6.4%しか孤独を感じる子どもはいない。また男女の格差も深刻でジェンダーギャップ指数は94位(134カ国中)で、男尊女卑の強いといわれるイスラム諸国と大差ない。GDPにおいて世界第3位の経済大国でありながら日本は、子どもが孤独で、自殺が多く、男女差別が根強い国なのだ。
日本はすでに人口減少に転じており、2050年には日本の人口は9000万人を割り込むとみられる。少子化の要因は様々ある。高学歴化による晩婚化や、育児費用が高額であること、格差社会によって低所得者層を中心に結婚できないという男女の増大などがあげられる。少子化によって、学校は次々に閉校に追いやられており、レジャーランドなど子どもをターゲットとした施設も次々と閉鎖されている。生産労働人口も減少の一途であり、日本の経済規模の縮小は不可避ともいわれる。また2050年には4割が高齢者となり、社会保障費用の増大も深刻だ。
ところで、興味深い調査は、男子大学生に付き合っている人がいるのかと質問したところ、男子高校出身は9%しか彼女がいないのに、共学の高校出身者は34%が彼女がおり約4倍の差がみられた。男子校の場合、理系に進学する学生が多いが、理系は8~9割が男子である場合が多く、また理系は修士課程まで進学する率も高いため、男子校出身者は多くの場合、大学院を卒業するまで恋愛をする機会に乏しいため、結婚相手と巡り会う機会がないということがいえよう。男子校・女子校や女子大は少子化に微小ながらやや影響を与えている気がしてならない。なお、男らしさ・女らしさにこだわる国の1つハンガリーは男性が悩みを誰にも相談できず自殺するために男性の自殺率が高く、日本も経済的な負担などのプレッシャーなどから男性の自殺率が高い。中国の農村部などでは男児を埋めない女性や、子どもを産んでしまった女性への扱い酷く、女性の自殺率が高い。性別という宿命的なプレッシャーを与え、結果、自殺に至らしてしまうのは社会的な病理であろう。
もちろん、少子化は先進国ではどこでも起こっていることである。台湾はすでに出生率が1を下回った。韓国・シンガポールも出生率が低く、急激に経済を成長させたツケがいま現れてきているのである。また、少子化によって日本の人口過密状態が解消されるのであれば、それは望ましいという意見もある。しかし、地方には仕事がないといって都市部に人口が流入しているため、残念ながら大都市部の人口過密は少子化では解消されることはない。
男性の場合、年収300年を境に非婚率がぐっと上昇する。年収300万円以上の非婚率は3割程度だが、年収300万円以下になると5割を超える。日本の年収200万円以下の人口は1000万人を超しているから、勤務者の4.4人に1人が年収200万円以下だ。年収が低いと結婚しにくくなるのであるから、年収格差が広がり低所得者が増大すれば、少子化につながるといえるだろう。
少子化問題は様々な要素が複雑に絡み合っており、一概に少子化が悪いとはいえないかもしれない。少子化の原因は多岐にわたり、その解決策を安易に示す事は出来ない。ただ、少子化が社会を大きく変えるのは事実である。どのような社会を目指すのか、経済成長信仰が崩れた今日、今一度、一人一人が考えるべき事柄であろう。
日本はすでに人口減少に転じており、2050年には日本の人口は9000万人を割り込むとみられる。少子化の要因は様々ある。高学歴化による晩婚化や、育児費用が高額であること、格差社会によって低所得者層を中心に結婚できないという男女の増大などがあげられる。少子化によって、学校は次々に閉校に追いやられており、レジャーランドなど子どもをターゲットとした施設も次々と閉鎖されている。生産労働人口も減少の一途であり、日本の経済規模の縮小は不可避ともいわれる。また2050年には4割が高齢者となり、社会保障費用の増大も深刻だ。
ところで、興味深い調査は、男子大学生に付き合っている人がいるのかと質問したところ、男子高校出身は9%しか彼女がいないのに、共学の高校出身者は34%が彼女がおり約4倍の差がみられた。男子校の場合、理系に進学する学生が多いが、理系は8~9割が男子である場合が多く、また理系は修士課程まで進学する率も高いため、男子校出身者は多くの場合、大学院を卒業するまで恋愛をする機会に乏しいため、結婚相手と巡り会う機会がないということがいえよう。男子校・女子校や女子大は少子化に微小ながらやや影響を与えている気がしてならない。なお、男らしさ・女らしさにこだわる国の1つハンガリーは男性が悩みを誰にも相談できず自殺するために男性の自殺率が高く、日本も経済的な負担などのプレッシャーなどから男性の自殺率が高い。中国の農村部などでは男児を埋めない女性や、子どもを産んでしまった女性への扱い酷く、女性の自殺率が高い。性別という宿命的なプレッシャーを与え、結果、自殺に至らしてしまうのは社会的な病理であろう。
もちろん、少子化は先進国ではどこでも起こっていることである。台湾はすでに出生率が1を下回った。韓国・シンガポールも出生率が低く、急激に経済を成長させたツケがいま現れてきているのである。また、少子化によって日本の人口過密状態が解消されるのであれば、それは望ましいという意見もある。しかし、地方には仕事がないといって都市部に人口が流入しているため、残念ながら大都市部の人口過密は少子化では解消されることはない。
男性の場合、年収300年を境に非婚率がぐっと上昇する。年収300万円以上の非婚率は3割程度だが、年収300万円以下になると5割を超える。日本の年収200万円以下の人口は1000万人を超しているから、勤務者の4.4人に1人が年収200万円以下だ。年収が低いと結婚しにくくなるのであるから、年収格差が広がり低所得者が増大すれば、少子化につながるといえるだろう。
少子化問題は様々な要素が複雑に絡み合っており、一概に少子化が悪いとはいえないかもしれない。少子化の原因は多岐にわたり、その解決策を安易に示す事は出来ない。ただ、少子化が社会を大きく変えるのは事実である。どのような社会を目指すのか、経済成長信仰が崩れた今日、今一度、一人一人が考えるべき事柄であろう。
