社会学が専門らしく、法律学の理解が乏しい。ハートの法理論の理解は自説のようですが、説明がお粗末。しかも、人間にとって法とは何かという根源的な問への答えも薄弱。しかもこの著者、「私の著書を読んでいればこうならなかったのですが…(笑)」という類のことが書いてあるが、自惚れているとしか思えない。アメリカのロースクールを褒めているが、なぜそう思うのかいまいち理由がない。日本で弁護士は、法を運用するだけの技術者で、社会的地位が高くないというようなことも書いているが(学者は偉いというような書き方)、傲慢じゃなかろうか。
- 社会学の名著30 (ちくま新書)/竹内 洋
- 社会学に興味があったので読書。興味深い本が紹介されていたので時間を見つけて読んでみようと思います。社会学と法律学は隣接する学問にあると思いますので、法学部の人は社会学にも興味を持って勉強してみるといいと思います。