5月4日 JR名古屋駅―。


『人、人、人。人多すぎ!連休だからってみんな出掛けるからだよー…』

自分も含めてだけどな!ヽ(゜▽、゜)ノ


待っているのは11:10発、ひかり465号 岡山行き。


希望していた大阪行きを同行者に却下され、目的地はなんと京都。

―あろうことか京都です。

―繁忙期の京都です。


全国区、いや世界クラスの観光地ですよ、それをGWに行こうなんて

自殺行為でしょうが(((゜д゜;)))


いくらJRのキャッチコピーが“そうだ、京都へ行こう。”でも、この時期だけは

“そうか、京都はやめておこう。”で良いと思います。


『せめて近鉄で行かない?片道ひとり600円以上も安くなるし(←事実)』


という渾身の妥協案ですら、所要時間と乗換えが面倒だ、と

北朝鮮も驚きの「無慈悲な」却下。


もはや刀折れ、矢尽きた自分はコンコース内の朝マックを

仏頂面で頬張り、腹いせに必殺「トレーごとダスト」

したい衝動をどうにか抑えて、改札口へ―


バタン!ドゴッ!(←自動改札が閉まる)


(係員)「あ、切符は2枚重ねて入れてもらうことになってるんですけど


けど!?日本語おかしくないか!?

これだから親方日の丸JRは!

一体何様のつもりだ!世の中オマエの

常識が、オマエだけの常識かもしれない

ことだってあるんじゃ覚えとけい


…って言いたかったけどガマンしました。注意書きを読まなかった

自分にも非が無いとは言えませんので。ひょっとしたらクレーマーに

なるかならないかの分水嶺って、意外とこんな小さなことかもしれません。


今回の小旅行もはんなり、いや、すんなりとはいきそうに無い予感。


外国人神父様のお説教は同時通訳機であっさりクリアー。


讃美歌が終わると、礼拝者に韓国風雑煮が振舞われます。

自分も雑煮をかき込んでいると、留学生から声をかけられました。


「●●サン、食べ終わったら奥の部屋に来てもらってイイですか?」

『…?…いいけど?』

愛の説教部屋行きですか?(ノ´▽`)ノ


別室に入ると「ハイ、これ。」と手渡された物…ん?ベレー帽にスモッグ?

…しまったぁぁぁ!ハメられたぁぁぁ!


そうです、ヤツらの狙いは初めからコレだったのです、

慢性的な人手不足に悩む聖歌隊員の拉致獲得。


「日没になる頃を見計らって、栄に向かい出発します。

あと20分くらいで曲を憶えてもらえれば良いので…」


目の前にいる敬虔なクリスチャンが今、

悪魔のような発言をしている(゜д゜;)


「大丈夫ですよ、このスコアブックを渡しておきますから、ね。」


私は楽譜が読めません。ヽ(;´Д`)ノ


こうなりゃもうヤケだ、乗りかかった船だ、毒食わば皿までだ!

ジャイアンリサイタルになっても

知らないからなっ(/TДT)/


―30分後。栄の広場に整列した聖歌隊の正メンバー達と、

彼らと同じ格好をしたドリフターズの再来が1名。

こうして1曲目、『諸人こぞりて』が冬の夜空にこだまし始めました。


曲目自体はいわゆるウインターソング・クリスマスソングの定番曲

ばかりなので、付け焼刃でもどうにか事無きを得ました。


そしてこれは実際にやってみるまでノーマークだったんですが、

この聖夜の風物詩の最大の敵は、実は寒さだったのです。


考えてみれば当然です。12月下旬の夜の屋外、しかも

着ている衣装は決して防寒着になるものではありません。

差し入れに手渡されたホット缶コーヒーが

5分もたたずにアイス化(((( ;°Д°))))


今回の経験でわかったのは、寒空の下で声をまっすぐ飛ばし続けると

いうのは、それだけで結構大変なんだということ、そして足を止めて

1人また1人と増えてゆくギャラリーはとても励みになるということ、


そして、我が家が浄土宗で良かったということ。


「今度のクリスマス、私が通っている教会に来ませんか?」


美人留学生の唐突なお誘いでした。あまりに意外過ぎて

ハトが豆鉄砲くらったような顔をする自分に続ける彼女、


「24日に夕方から集会があるんです、私も韓国風雑煮を

振舞うんですヨ、●●サンなら来られるかなーと思って。」


24日にこっちの予定が無い前提で喋っているのが

なんとなく引っ掛かりはしたんですが事実なので断る理由も

特にありません。そういえば教会なんて生まれてこのかた

明治村のソレぐらいしか入ったことがなかったので

今後の話のタネにでもちょうど良いか、とOKの返事をしました。


儒教の国である韓国も現在はクリスチャンが多いことで有名です。

クリスマスに教会…当たり前といえば当たり前ですが、

雰囲気的には確かに最強の組み合わせなワケで…ひょっとしたら

美人留学生サンもこの神秘的・幻想的なムードにつられて


夕闇せまる教会 → 寄り添うふたり → それから…


ふ、フヒヒヒヒヒヽ(゜▽、゜)ノ←(危)


千載一遇のチャンス到来!自分が今アルプスの少女なら

立った、立った、フラグが立った!

声高に叫んでいたことでしょう。しかし、やはり神様はいるのでしょうか。

そんな異教徒の邪な思惑を払拭するかのように

当日訪ねた教会は自分を迎え入れてくれたのです。


簡素なプレハブの臨時教会が…orz


…聞くところによると「本命」は建設中なのだとか。


…クリスマスっておたくらの最大のイベントですよね。

完成予定「2月」って…節分ですよ!もうちょい頑張れ(泣)


夕闇せまるプレハブ → しかしなにもおこらなかった。


勝利の方程式が稀に見る出端の挫かれ方

したところで、オルガンの音色が厳かに流れ始めたのでした。


―後半へ続く―