武侠映画『レイン・オブ・アサシン(剣雨)』その2 | 斜道(シャドウ)

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『斜道』というタイトルは「正道にとらわれず、邪道に陥らず」という意味を含ませています。暇つぶし作成のため、お見苦しい点も多いと思いますが、よろしくお願いいたします。

訪れる人も少ない私のブログですが、最近『レイン・オブ・アサシン(剣雨)』
を検索して来た人が多いという事に気づき、少なからず驚きました。

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去年、映画館に足を運んだときの事をチラリと紹介したけど、あれから無事
日本版のDVDやブルーレイも発売となり、さらに情報や感想を知りたい方が
増えたのでしょうね。
そこで、もう少し突っ込んで この武侠映画『レイン・オブ・アサシン』と
その他の武侠映画について語ってみましょう。

まず、私が武侠映画が好きだということは前にも述べましたが、ここで
勘違いしてほしくないのは、私は「ハリウッドなどの人気作品よりも
武侠映画のほうが面白い」などというつもりは全くありません。

ではなぜ これほど武侠モノに入れ込んでいるかといえば、
(1)東洋の時代風俗が描かれており、中国チャンバラものの伝統的要素も
   うまく引き継がれている。
(2)細かい考証にとらわれ過ぎず、しかも意外とリアリティーがある。
(3)荒唐無稽なアクションだが、レベルは高くカット割りも見事。
などが挙げられます。
まーアッサリ言うと「この 独特の雰囲気が好き」なんですね。w

以前 私は『レイン・オブ・アサシン』を「『グリーン・デスティニー』
以来のお気に入り作品
」と書きました。
では、なぜ同じ武侠モノでも『英雄(HIRO)』『LOVERS(十面埋伏)』
『七剣』が 私個人のお気に召さなかったのか?

まず『英雄(HIRO)』ですが、これは演出は良いのですが、あまりに
皇帝や軍隊などの国家色が強く、話が大げさに 悲劇的になりすぎていた。
私としては、もう少し市井の素朴な舞台も描いてほしかったですね。

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そして『LOVERS』。これは、途中までは良かったけれども、タイトルが
示すとおり、結局最後は女の奪い合いで、それまでの策略や友情、秘密結社の
存在意義すらブチ壊しなっている。…まあそのへんは制作側が意識して
そうしたのだと思いますが、その転換が あまりに極端でした。

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『七剣』。これはもう ダメ脚本の見本のようなもので、一体何のために
凄腕の剣士たちが下山したのか 全くワケがわからない結末でした。
なぜ 原作の小説(七剣下天山)をここまで改悪したのか、そのセンスを
疑ってしまいます。「派手でカッコいいシーンだけを描けば ファンは
満足する」とでも思っていたのかな?
このツィ・ハークという監督さんは 過去にいくつか武侠映画を撮ってるん
ですが、とうとう馬脚を露わしてしまいましたかねぇ?
『ドラゴン・イン(新龍門客棧)』なんかは 面白かったけどなぁ~。

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さて、肝心の『レイン・オブ・アサシン』ですが、はっきり言ってしまえば
『グリーン・デスティニー』ほど格調は高くありませんが、私のような
武侠ファンの好みはちゃんと心得ていて、その要素をまんべんなくドラマ中に
盛り込んでくれてます。

だいたい武侠ドラマに登場する人物ってのは、大いなる野望や大義・使命に
奔走するキャラクターになりがちですが、人間って、それとは別に 家族とか
個人的な ささやかな望みとも切り離せないものじゃないですか。
『レイン・オブ・アサシン』に登場する剣客たちは、脇役にも そういう
部分が さりげなく描かれています。ネタバレになっちゃうけど、ラスボスの
首領と言えど例外ではありません。このへんが、単なるドタバタのアクション
武侠モノとは 頭ひとつ抜きん出てる理由の一つでしょうか。

100点満点中、75点の及第点を堅実に取りにいった…。それが結果的に
吉と出たような、好感のもてる作品でした。
               (今回の記事へのコメントは 無用です。)