安倍元総理大臣の国葬とプーチン大統領について



これまで、安倍元総理大臣を失ったこれからの日本について、浅学ながら記載させていただきました。

今回は閑話休題して、銃撃され死亡した安倍晋三元首相の『国葬』について、お話をしたいと思います。

『国葬』について、国内では是々非々の議論が巻き起こっています。

個人的には安倍元総理のこれまでの功績も然ることながら、故人に対して、またご家族のためにも政局化することは避けた方が良いと考えます。

いろいろな議論があることは承知で意見を述べますが、岸田総理が『国葬』すべきと判断されたのであれば、その決断に従う形で良いのではないかなと、そう思います。

しかしながら、驚いたのは各国の反応でした。

それぞれの国家の首脳が安倍元総理の葬儀について、参列したい旨の意思を示されており、その中に『あの人』の名前があったのです。

そう、プーチン大統領です。

  プーチン氏、来日!?


まあ、そうだろうなと思いましたが、やはりプーチン大統領の出席を認めない方向で検討に入ったようです。
プーチン氏は北方領土交渉を通じ安倍氏と密接な関係を築いていました。

しかしながら、現在はウクライナ侵攻に伴う制裁として事実上の入国禁止の対象となっており、仮に参列を希望しても拒否する見通しであるそうです。

日本政府としては9月27日に安倍氏の国葬を行うとの情報を各国に通達、参列の意向を聞く動きになっています。

ロシアとの外交関係は未だ継続していますので、当然ロシアにも通知は出す形になりますが、外務省幹部は「来ることは想定していない」と話しているそうです。

プーチン氏は首相時代の安倍氏とは非常に懇意にしていました。しかしながら、安倍氏への弔意が名目であっても、入国を認めればウクライナ侵攻を容認したとの誤ったメッセージを国際社会に発信しかねないという考えなのだと思います。

  資源の問題


我々の住む日本という国は資源の輸入に関して、結局は非常に弱い立場に位置していると考えています。

特に原油など根幹に関わる資源です。

ロシアから各資源を輸入出来なくなって困るのは日本、もっと言えば我々日本国民の生活にダイレクトに影響が出ます。

侵略や戦争を肯定するわけではないことを明確にした上で述べますが、昨今の円安傾向の上に、資源の調達不可のための各工場の生産ストップ、経済の動向は非常に不利な状況になっています。

政権はその辺りのことをもう少し考えてほしいと考えています。

ロシアとの外交については、パイプのある安倍氏が凶弾に倒れてしまいました。

安倍晋三氏はロシアとの交渉カードの中でも最終オプションのような存在だったと考えます。

そんな状況の中、「認めない」などという態度に出ていいのか、少々不安になります。

弔問外交という可能性も、わずかながらあると考えるからです。

建前として、『ウクライナ侵攻を是とする』誤ったメッセージになってしまう可能性があることは理解します。

しかしながら、『国葬』を弔問外交の一環とするのであれば、参列を希望するのであれば認めても良いのではないかと思います。

弔意を示したプーチン氏に対しても礼節を欠くのではないかとも考えます。

そろそろ首脳同士が話し合う機会も模索しても良いのではないでしょうか。

国際社会及びロシアに対して、『日本政府及は断固としてロシアのウクライナ侵攻を容認しない』ことを明確に発信したうえで、安倍氏に対する弔意には感謝する旨を伝えることはできないものでしょうか?

あとはロシア側のプーチン氏がどう判断するかですが、万一の入国の際は、警備の問題も付き纏います。