「約束を果たす」【心霊】 | 太平洋戦争史と心霊世界

太平洋戦争史と心霊世界

海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


180 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/27() 02:15

海と椰子 

 

私の祖母は昔から霊感の強い、いわゆる「よく見てしまう人」です。そんな祖母は二十年くらい前までホームヘルパーの仕事をしていました。独り暮らしのお年寄りの家に行って、買い物や掃除・洗濯などを手伝っていました。

 

そんなある日、祖母が担当していたおじいさんが体調を崩し、病院に入院する事になりました。

 

そのおじいさんは、勤務時間外にしょっちゅう見舞いに来てくれてなにくれと世話を焼いてくれた祖母にとても感謝していたそうで、退院したら一緒にカニを食べようと口癖のように言ってたそうです。

 

しかし、その約束は果たされる事なく、何カ月か経って、おじいさんは回復することなく亡くなってしまわれました。

 

それから何週間か経って、祖母は夜中にふと眼が覚めました。暗い部屋の中に誰かがいる気配がする。「ああ、出たな」と思ったそうです。

 

祖母は子供の頃からよく霊体験をして馴れてはいますが、怖い物は怖い。震えながら闇の中に目を凝らしていると、例の亡くなったおじいさんがそこに立っていました。手に何か持って前に突き出しているようです。

 

「○○さん、カニ…」

 

とそのおじいさんの幽霊はつぶやきました。手に持っているのはなんと毛ガニでした。祖母は

 

「分かったよ。ちゃんと約束守って来てくれたんだね。ありがとう。もういいんだよ」

 

と必死におじいさんの幽霊に言い聞かせました。しばらくして幽霊は消えてしまったそうです。

 

「律儀なおじいさんだったからねえ」

 

と笑いながら語ってくれた祖母は今も元気に老後生活を楽しんでいます。

 

もし自分が死んだら、まっさきに孫の私の所に幽霊で会いに来るそうです。ばーちゃん長生きしてくれよ。


毛ガニ 
 
 

 

【解説】思念には実体がある

 

 地上では思念は目に見えません。しかし霊界通信では、思念に実体があるのが周知の事実となっています。

 

 これまで何回か解説していますが、「思念に実体がある」とはどういう意味かというと、例えば地上世界で毛ガニを手に入れるまでの行程は、以下のようになります。

 

毛ガニを食べたい ⇒ 店に行く ⇒ 品定めをする ⇒ 代金を支払う ⇒ 毛ガニを手に入れる

 

 ところが霊界では、上記のような物理的プロセスを一気に飛ばし、毛ガニが欲しいと思うと同時に、毛ガニが目の前に現れます。

 

毛ガニを食べたい ⇒ 要望通りの毛ガニが目に前に現れる

 

 霊界は地上のような物質がなく物理的な行為が省略されるため、このような行程を辿ります。

 

 おじいさんは他界後も義理堅く約束を覚えていて、想念で毛ガニを創りだし、お祖母さんに贈ろうとしました。人間は死後も性格は変わりませんので、生前律儀だった人は死後も同様の性格を見せます。

 

 おじいさんは病気で亡くなりましたが、死後は病気という現象は亡くなりますので、彼が出現した状況下では健康体に戻っていたはずです。

 

 ただ死んだことに気付かない地縛霊の場合は、本人が死を悟るまで延々と病気の状態が続くことになります。