
シルバーバーチなど高級霊の語った霊界通信をもとに、死んだらどうなるのかを解説していきます。
前回までは、死ぬ際には睡眠状態となり、その間に肉体と幽体(魂)を繋いでいたシルバーコードが切れて死亡し、霊界に移行するという話でした。
周りには死亡者の身近な物故者などが集まり、死から霊界への移行を助け、幽界の下層部にある中間層と呼ばれる場所にある病院まで運ぶ。死亡者はそこで目を覚ますという行程まで解説しました。
目を覚ました死亡者は近親者との再会を経て、滞在している中間層で人生の総決算として、自らの人生を振り返ります。
地上での死から本来の住み処、霊界へ戻るまでのステップ(普通に死亡した人の典型例)
(シルバーバーチの言葉)
「地上生活の総決算をする時がきたとき、つまり地上に別れを告げて霊の世界へと移られると、誰がするというでもなく、自家作用によって、自分で自分を裁くことになります。
そのときの判断の基準は地上で何を考えたかでもなく、何を信じたかでもありません。世の中のためにどれだけ自分を役立てたかということです」
【解説】死亡者、つまり霊界(まだ中間層に滞在)へ移行した人は、守護霊などからアドバイスを得ながら人生の総決算を行います。
これは自分の人生がスクリーンのように映像で現れ、それを見て何が良く何がまずかったのか、自ら裁定を下します。
評価の基準は上記でシルバーバーチが述べたとおり、どれだけ自分が人(他の生物も含む)や社会の役立った行為をしたかが目安となります。
自己裁定という事で、評価内容も自分でうまく誤魔化せるのではないかと思ってしまいますが、そうならないという事です。なぜならば、霊界は思ったことが即時表面化する世界だからです。
「これはまずかった」と内心思いつつ「自分は良い事をした」と、ある行為を正当化すれば、歪曲化した評価はすぐさま外部に知られてしまいます。
また肉体という外部世界と内部(魂)を遮断する鈍い媒体物が無くなると、道徳観が歪んだ人間でも善悪の基準、つまり「自然の法則」に適っていた行為か、そうでないかが鋭く判断できるようになります。
以上のようにして人生の総決算が終了すると、いよいよ幽界と呼ばれる界層に移動します。ここは「霊界」と呼ばれる、本来の帰るべき場所に戻る前のリハビリテーションを兼ねた界です。
以下に、戦死した兵士の死亡から幽界入りまでの状況を記した一例がありますので、参考にどうぞ。
『シルバーバーチの霊訓』(7)、6章 わが子に先立たれた二組の夫婦と語る
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