
英語原題:The Brest Fortress、言語:ロシア語、
字幕:英語、公開:2010 (平成22)年、製作国:ロシア、
時間:133分、監督:アレクサンドル・コット

「ブレスト要塞」は、ソ連崩壊後にロシア国家が初めて全面出資して製作された戦争映画です。
1941年6月、ドイツは独ソ不可侵条約を破りソ連へと侵攻しました。その独ソ戦の最初の地となったのがソ連国境にあった、ブレストの要塞(現在はベラルーシ領)でした。

ブレスト要塞は1か月の抗戦を経て陥落したのですが、その間市民も巻き込んだ悲惨な玉砕戦が繰り広げられました。「ブレスト要塞」は、ソ連側から見た独ソ戦を描いた話です。
ソ連軍といえば、日本側から見ると日ソ中立条約を一方的に破棄し終戦間際に満州へ侵攻、また終戦直後の占守島(しゅむしゅとう)での対ソ攻防戦など、日本を戦慄させた恐怖の存在として印象づけられていると思います。
しかしこの映画では突如攻め込まれたドイツ軍に対し、戦闘放棄して逃げ惑うソ連将校、持久戦に持ち込まれ呻吟苦闘するソ連軍など、日本視点とはまた違ったソ連軍のイメージが見られます。
当映画は日本市場では出回っていませんので、言語がロシア語、字幕は英語で日本人にはちょっと見ずらい所が残念ですね。
【動画】「ブレスト要塞」予告編(02:15)