クリスマス・イルミネーション 2013年 (2) | 太平洋戦争史と心霊世界

太平洋戦争史と心霊世界

海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


東京都内のクリスマスのイルミネーションを、詩とともにご紹介します。



ピラミッド 

きよく かがやかに 

 

たかく ただひとりに 

 

なんぢ 星のごとく。

 

「夕づつを見て」 佐藤春夫



雪だるま 


冬が来る

 

寒い、鋭い、強い、透明な冬が来る

 

「冬が来る」 高村光太郎



有楽町マリオン 

山の重さが私を攻め囲んだ

 

私は大地のそそり立つ力をこころに握りしめて

 

山に向つた

 

山はみじろぎもしない

 

「山」 高村光太郎



電飾クリスマスツリー 


われらひとりにて産(うま)れたれば ひとりにて生く

 

ひとりにて生きて、さてひとりにて死にゆく・・・

 

「断片」 佐藤春夫



ウィンドウのツリー 

黙つてゐても心の通じる、

 

いいも悪いも両手に持つ、

 

さういふ友を持つのはいい。

 

「さういふ友」 高村光太郎


ハート 

おれの手の届かないさきを人がやる、

 

人の手の届かないさきをおれがやる、

 

それでいい。

 

「とげとげなエピグラム」 高村光太郎



電飾並木 

ああ、走る可(べ)き道を教へよ

 

為すべき事を知らしめよ

 

氷河の底は火の如くに痛し

 

痛し、痛し

 

「寂寥」 高村光太郎