
元陸上自衛官であった戦車兵さんから許可をいただき、自衛隊も予算削減などで余裕がなく、備品や消耗品もポケットマネーから出して賄っているという話をご紹介します。
■消耗品はほとんど自費で購入(コメントより)
「自腹の話はそれこそ消耗品の物はほとんど自腹ですよ。作業の軍手、革手のような必需品から、訓練用品、これは各自差がありますがね。
戦闘服も警衛用とか何着も自腹で買いますし、靴を磨くブラシから何から何まで自腹でした。官品もあるものもありますが・・・・。ただプロとして仕事をしているなら当然ある程度自腹での購入は当然でしょうね」
■採った山菜を売って戦車の洗車器を共同購入

画像もお借りしました。これが戦車の洗車器のようです。
【果実狩りとキノコ狩り、どっちに行きたい?】
「自衛隊に居た頃は、山菜採りに弾着地とかによく往った、もちろん仕事で。理由は戦車の洗車器とかを購入するための資金作りのためにさ。自衛隊は自給自足で訓練用品もこうやって購入していたんだよ」
【島松駐屯地祭名物!?】
「私が現役の頃も山菜を売って洗車器を購入しました。中隊の訓練費とか機材の購入資金として大事な財源となるのです。防衛費では賄えないものは隊員の自腹なので、こうやって稼ぐのですよ」

洗車中のお借り画像2。
【洗車兵】
「この洗車器は業務用の大きな洗車器で、隊員達がお金を出し合って購入したものであった。洗車器は、当時官品はなかったからね」

陸自の自前写真がないのでなぜか海上自衛隊・・・
■ゴム長靴を自腹購入
【これまでに住んだところで印象深い場所】
「配属されたばかりの戦車乗員はお金がかかるのだ。いろいろ買ったが、ゴム長靴は別海では必需品だと買って来た。
『名前をちゃんと書かなきゃ』と一箇所だけでなくあっちこっちに名前をマジックで書く。
しかし・・・、その晩には長靴は消えていた、盗まれたのだ。そりゃ自衛官は水虫が多く新品のゴム長靴なら持って行くだろうね、しかも何もない配属されたばかりの隊員から盗むかね・・・」
自衛隊も防衛費かつかつでやっているようです。
大変ですね~。(・_・;)