双眼鏡の下の布は「よだれかけ」 | 太平洋戦争史と心霊世界

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 先日、護衛艦「やまゆき」を見学した際の記事にも書いたのですが、海上自衛隊で使用する双眼鏡の下に白い布が垂れ下がっていましたが、これが何のためのものか分かりませんでした。

 

 その後調べた結果、よだれかけ」と称されるものであることが判明しました。奇妙な名称ではありますが、これは旧海軍時代から使用されていました。


双眼鏡の布 

ポケットも付いている海上自衛隊の「よだれかけ」



映画「男たちの大和」にも、「よだれかけ」付きの双眼鏡を使用する場面が登場します。



映画「男たちの大和」  映画「男たちの大和」で登場する「よだれかけ」


 よだれかけの用途は以下の通りです。

 

 

1.波しぶき・潮風・雨などで双眼鏡のレンズが濡れたり、曇ったりした時に拭く。

 

2.首からぶら下げた時に、双眼鏡とボタン・バックルなどが擦れるのを防ぐ。

 

3.階級により布の色分けがなされ、見張り員や上官などの職務を区別するため。「よだれかけ」の布とストラップは同色になっている。



よだれかけ 

海上自衛隊での色別「よだれかけ」。



 他に海上での反射防止ではないかなどのご意見もいただきましたが、拭き布・摩擦防止という意外と実用的な目的で使われていました。

 

 摩擦防止といえば、背広を着た会社員で時々バックパックを背負っている方がいますが、あれも接触部分が擦れて、上着がダメにならないのだろうかと疑問に思います。

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