原子力の発見は時期尚早だった 【シルバーバーチ】 | 太平洋戦争史と心霊世界

太平洋戦争史と心霊世界

海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


森林 



シルバーバーチとはかつて3000年前に地上生活を送り、地球を霊的に浄化するため、人間に霊的真理を届けようと地上に降りてきた高級霊です。

 

 第二次大戦後に収録された『シルバーバーチの霊訓』で、シルバーバーチが原爆や原発など、原子力について語っている箇所があります。

 

その内容を一言で言うと、原子力の発見は人類にとって時期尚早でありました。以下、シルバーバーチの原子力についてのコメントです。

    

                    

 

■原子力自体は悪ではない

 

私は原子力が悪だとは思いません。その使用法が邪悪になることは有りえます。しかし反対に測り知れない恩恵をもたらすこともできます。そのカギを握るのは、その途方もないエネルギーを管理する、あるいは管理を誤るかも知れない立場にある人たちです」

 

【解説】原子力は本来、善悪に分類されるものではありません。しかし管理する人間の使い方によって、害悪なものへと変貌する可能性を秘めています。

 

 

■時期尚早だった原子力の発見

 

「地上の科学者は、戦争のための実験と研究にはっぱをかけられて、その結果として原子エネルギーという秘密を発見しました。そしてそれを爆弾に使用しました。

 

しかし本当は、その秘密は人類が精神的・霊的にもっと成長して、それを正しいことに使えるようになってから発見すべきだっのです。もうあと百年か二百年のちに発見しておれば、地上人類も進歩していて、その危険な秘密の扱い方に手落ちがなかったことでしょう」

 

原子エネルギーの発見は、時期が早すぎたということです。人類全体として、まだ自分たちが発見したものについて正しく理解する用意ができていなかったために、それが破壊の目的のために利用されてしまったのです。もし十分な理解ができていたら、初めから有効な目的のために利用されていたことでしょう」

 

「もしも地上の科学者のすべてが正しい知識、霊的なことについての正しい知識をもっていれば、そうした問題について悩むこともなかったことでしょう。出てくる答えは決まっているからです。霊的な理解ができていれば、その発見のもつ価値を認識して、その応用は人類の福祉のためという答えしか出てこないからです」

 

 

【解説】この訓示は1952年、第二次大戦後の東西冷戦時代に語られました。人間の原子力の発見は時期尚早過ぎた。つまり人類の急速な知性の発達に、道徳心がついていけなかったのです。

 知性と道徳心のバランスが取れていれば、原子力の用途は人類の幸福のために使用されただろうと、シルバーバーチは述べています。

 ではなぜ人間の行為を霊界は止めてくれなかったのかというと、人間には自由意志が保障されているからです。人間が選び取った決断ですから、霊界の高級霊と言えどもそれを撤回できません。それは自然の摂理に反する行為だからです。



福島原発事故 


■「人間は霊である」という悟りが唯一の原子力問題からの脱却法

 

問題のそもそもの根元は、人間生活が霊的原理に支配されずに、明日への不安と貪(どん)欲、妬(ねた)みと利己主義と権勢欲によって支配されていることにあります。

  残念ながら、お互いに扶(たす)け合い、協調と平和の中で暮らしたいという願望は見られず、自分の国を他国より優位に立たせ、他の階層の者を犠牲にしてでも自分の階層を豊かにしようとする願望が支配しております。

 

すべての制度が、相も変わらず、唯物主義の思想を土台としております。唯物主義という言葉は、今日ではかなり影をひそめてきているかも知れませんが、実質的には変わっておりません。誰が何と言おうが、この世はやはりカネと地位と人種が物を言うのだ、と考えております。そして、それを土台として、すべての制度をこしらえようとします。

 

永遠の実在が無視されております。人生のすべてを目で見、耳で聞き、手で触れ、舌で味わえる範囲の、つまり、たった五つの感覚で得られる、ほんの僅かな体験でもって判断しようとしています。

 

しかし、生命は物質を超えたものであり、人間は土くれやチリだけで出来ているのではありません。化学・医学・原子、こうしたもので理解しようとしても無駄です。生命の謎は、科学の実験室の中で解明される性質のものではありません。魂をメスで切り裂いたり、化学的手法で分析したりすることはできません。

 

なのに、物質界の大半の人間は、霊的実在から完全に切り離された生活を営んでおります。物質こそ生命と思い込んで、最も大切な事実、全生命の存在を可能ならしめているところの根元を無視しております。

 

地上の全生命は、“霊”であるがゆえに存在しているのです。あなたという存在は“霊”に依存しているのです。実在は物質の中にあるのではありません。その物的身体の中には発見できません。存在のタネは身体器官の中を探しても見つかりません。あなた方は今の時点において、立派に霊的存在なのです」

 

 

【解説】総括すると、原発・核兵器などで問題が生じる背景には、自分(たち)さえよければいい、という利己主義・権力欲が存在しています。唯物主義を土台とした価値観から、人間は物質を超えた霊であるという自覚を得ない限り、地上世界の問題は解決しないということです。

 

 

『シルバーバーチの霊訓』(10)、10章 質問に答える

『シルバーバーチの霊訓』(6)、4章 ジョン少年との対話

キーワード:原子力、原発、原爆、核兵器、原子力は悪ではない、原子力の発見は時期尚早