533 :本当にあった怖い名無し :sage :2010/09/26(日) 21:30:25 ID:GNrympi6O
大学時代に旅行で沖縄行って、旅行終わって帰宅した夜、部屋に日本兵が出た。 目茶苦茶怖かったが、ただ立ち尽くしてるだけで暫くしたら消えた。
痩せてたし顔色悪かったし、戦争でお腹へって亡くなったのかな~と思い、 翌日はお茶とおにぎりを用意して待った。
その日も出たが、やっぱり立ってるだけで暫くしたら消えた。
数日お茶とおにぎりを用意して観察したが、同じ事が続いた。 私も「何が気に食わないんだろう」と思いながら
おにぎり増やしたり漬物付けたり味噌汁付けたりしてた。
そんな事が一週間くらい続き、連日夜中まで起きていた私はそろそろ眠気に勝てなくなった。
そこで、もはや和食フルコース(お茶、おにぎり、味噌汁、漬物、焼き鮭、煮物、お饅頭)と化した食事を用意し、 その日は早めに就寝。
夜中に気配で目が覚めて、コッソリ見たら、日本兵ガツガツ食ってた。ちょっと泣いてた。 全て飲み食いした後に立ち上がり、私に向かってビシッと敬礼して消えた。
以後は来なかった。
朝、日本兵が食べたと思った食べ物は一応形は残ってたけど、 どれも一晩じゃ考えられないくらい水分が抜けてカラカラになっていた。
お茶と味噌汁は無くなってた。
祖父(徴兵経験は無い)に話したら
「男ってのは生きてても死んでてもそういうもんだ。変な意地がある。 若い娘に飯がっついてる所見られたくなかったんだろ」
と言っていた。 最初毎晩観察してた私が生殺しにしてたのか……と思うと少し申し訳ない。
【解説】前回は幽霊として出現した兵士が飲料を飲む話を取り上げましたが、読まれていない方は下のリンクからをどうぞ。今度の内容も基本的に前回の話と同じです。
ただ今回違うのは、兵士が液体の飲料だけでなく、固形の食料まで食べたことです。女子大生は、日本兵が食べ物を全て平らげたと思っていましたが、翌朝見たら残っていました。
お茶などの水物は、前回ご紹介したミロを飲んだ兵隊の時のように全部なくなっていましたが、残っていた固形の食べ物は水分が抜けてカラカラになっていました。
これはつまり、固形の食べ物からは幽質結合体(エクトプラズム)の成分だけ、抜き出して摂取したのではないかと推測しています。だから食べ物は「どれも一晩じゃ考えられないくらい水分が抜けてカラカラになっていた」のです。
実は幽質結合体(エクトプラズム)は、人間だけでなく物質にも含まれています。シルバーバーチがその点について言及している部分があります。
(質問)「心霊現象を起こすためには出席者の霊的エネルギー(エクトプラズム)を使うそうですが、部屋にある物体からも引き出すのでしょうか。」
(シルバーバーチ)「その通りです。カーぺット、カーテン、書物、時には家具からも引き出します。(中略)といっても、少しずつです。あまり多くを取り過ぎると、バラバラに分解してしまいます。」
(質問)「物質化現象が起きる部屋のもの、例えばカーテンなどが異常に早く朽ちるのはそのためですか。」
(シルバーバーチ)「そうです、それが原因です。それでも随分その点に気を使っています。」
シルバーバーチは、物質からあまりエクトプラズムを抜き出すと、物体がボロボロになってしまうと述べています。日本兵が食べた食料も見た目は劣化してしまいましたので、食べ物の中からエクトプラズムだけ取り出された可能性が高いです。
その食べ物のエクトプラズムはどこへ行ったのかというと、日本兵が摂取した後、最終的に女子大生の体内に吸収されたと考えられます。その場に生きている人間は女子大生しかいませんから、幽霊(日本兵)を物質化させたエクトプラズムは、恐らく彼女から提供されたのでしょう。
また日本兵の幽霊は地上の食べ物を食べていましたが、その際に霊媒体質者の味覚や嗅覚を拝借して、食べ物を実際に食べたかのように味わっています。これは降霊会で降りてきた霊が、霊媒の目や口、耳を借りて話したり聞いたりしますが、この原理と同様です。
幽霊が消える時、幽霊の形成に使われたエクトプラズムは肉体を持つ提供者に戻される。このケースでは、その際に日本兵が摂取した食べ物のエクトプラズム成分も、エクトプラズム提供者(女子大生)の体内に一緒に吸収された。
『シルバーバーチは語る』、14章 交霊会の舞台裏